Archive for the ‘小説’ Category

Posted by をかもと at 2008年9月21日 日曜日

数学ガール/フェルマーの最終定理数学ガール/フェルマーの最終定理
 著者:結城 浩

「そういえば、先輩。あの«エムの謎»解けました?」
イニシャルMの謎。テトラちゃんのアクセサリ。
「降参。愛の分だけずれてる-だっけ」
「i の偏角分ずれてるんですよ」とテトラちゃんは楽しそうに言った。
「あのアクセサリ、Mじゃないんです。Mを90°左に回したΣ(シグマ)のつもりなんです。」

前作の登場人物に加え、主人公を「お兄ちゃん」と呼ぶ新キャラユーリちゃん登場。
ピタゴラスの定理に始まり、互いに素、背理法、複素平面、剰余、群・環・体、無限降下法、オイラーの式、そしてフェルマーの最終定理。
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Posted by をかもと at 2008年9月2日 火曜日

カポネカポネ
 著者:佐藤賢一

「それにしても・・・」
どうして、こんなことになっちまったのかなあ。アルは自らの呟きに捕らえられた。ただ俺はビジネスに励んできただけなのに・・・。それがアメリカ流だったはずなのに・・・。

20世紀初頭のニューヨーク。
イタリア人街の顔役であり、ギャングの大ボスであるジョニー・トリオに見込まれた青年アル・カポネ。
バーテンダーからはじめた彼が、持ち前のビジネスセンスと明晰な頭脳、問答無用の破壊力で、裏社会を支配する帝王になる。
アル青年が暗黒街の帝王としてシカゴに君臨するまでを描いた第1部と、彼に憧れ執拗に追い回す禁酒局特別捜査官エリオット・ネスの栄光と堕落を描いた第2部からなる二部構成。
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Posted by をかもと at 2008年8月31日 日曜日

幽談 (幽BOOKS)幽談
 著者: 京極 夏彦

「こうやって、可能性を広げていく、それが想像力だと俺は思う。だから神秘と合理は相反するものじゃない。合理の先に神秘はある。非合理が神秘だと思うのは、そりゃ間違いだろうし、合理は神秘を否定するという、そういう短絡も、アホだと思うぞ」

ホラーでもない、怪談でもない、八つの幽談を納めた短編集。
収録作品はどれも、怖いわけでもなく、恐ろしいわけでもなく、可笑しいわけでもなく、なんとなく儚い、幽かな話。
京極堂シリーズや怪談百物語シリーズのような、キャラが立っている作品ではありませんが、味わい深い作品。
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Posted by Ash at 2008年8月29日 金曜日

PSYCHE (プシュケ) (SQUARE ENIX NOVELS)PSYCHE
著者:唐辺葉介
イラスト:冬目景
SQUARE ENIX NOVELS

買いました〜。

「しかしこの家は気持ち悪いな。きみの内蔵のなかにいるみたいだ」

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Posted by をかもと at 2008年8月5日 火曜日

銀河不動産の超越銀河不動産の超越
 著者:森 博嗣

そうなのだ。どうもみんなが凄まじすぎる。この近辺の人たちは、というか、私を取り巻く人たちは凄まじいのだ。凄まじい人が私に接近してくるのだろうか。あるいはもしかして、人間はみんなそもそも凄まじい生きものなのか。そんな中で、私だけが平凡でテンションが低いのだろうか。そんな気もしてきた。

気力のない主人公が、凄まじい隣人達に流されながら、ゆるーく生活していくお話し。
ただし、最終章だけ怒涛の展開。

ユルいテンポと、流されながらもなんだか上手い方に転がっていく主人公が良いです。
ラストに叙述トリックを持ってくるところはミステリ作家としての面目躍如か?

森博嗣ファンにオススメ。