キノの旅 the Beautiful World 10巻

51cf-xUeNGL._SL75_.jpgキノの旅〈10〉the Beautiful World
著者:時雨沢 恵一
電撃文庫/メディアワークス
関連記事:キノの旅 the Beautiful World 9巻

買いました〜。

利益は正義を作り 正義は利益を生む
−How Much is Your Justice?−


久〜〜〜し振りのキノの旅の新刊です。
関連記事のリンクを作成する為に古い記事を探してみたら、ほぼ 1 年前に前の巻のレビューをしていたようです。
なかなか面白い偶然。

今回は全部で 9 話(10 話?)の短編。
それぞれのあらすじを簡単に書くと

口絵「ペットの国」−apPETite−

国でペットの飼育を義務づけている国。
そこは、旅人にとっても噂のあるありがたい国であった

口絵「ティーの願い」−Get Real!−

シズとティーが訪れた国は、収穫祭で賑わっていた。
お祭りのイベントのひとつ、願い事を書いた金属の板で絵を組み上げるとその願いが叶うという伝説。
「旅人さんも一枚どうぞ
金属板を受け取ったティーは、今までで最も秀逸な願い事をそこに書き込んだ。
その願いとは

プロローグ「在る男の旅・b」−Life is a Journey, and Vice Versa.・b−

ある男の目的、そして旅の終わりとは

第一話「インタビューの国」−Our Of the Question−

街角でインタビューを受けたキノ。
旅のことについて色々と聞かれる中で語られる現実。
そして、伝えられる虚実

第二話「ホラ吹き達の話」−Fantasy−

とある国のホテルの食堂に集まった四人の旅人たち。
彼らは、住民から面白い嘘を聞かせてくれと頼まれ、色々と過去の経験から知っている話をするのだが

第三話「保護の国」−Meritocracy−

絶滅の危機に瀕した動物を救おうと努力をする国。
しかし、その保護の方向はどこか歪んでいた。
そこに訪れた師匠と相棒は

第四話「電柱の国」−Transmission−

人に異なった価値観があるように、国にも異なった価値観がある。
電柱の使い方から見えてくる、その価値観の違いとは

第五話「こんなところにある国」−Preface−

キノは、何もない白い砂漠をただひたすらに走っていた。
そして、その先にあるものは

第六話「ティーの一日」−a Day in the Girl's Life−

シズに留守番を頼まれたティーと陸。
彼らの小さな冒険が始まる

第七話「歌姫のいる国」−Unsung Divas−

国を支える歌姫のいる国があった。
その歌姫が誘拐される時、歌姫に隠されていた秘密が動き出す

エピローグ「在る男の旅・a」−Life is a Journey, and Vice Versa.・a−

ある男は、故郷の為“重力”をなくす方法を探していた

とまあ、こんな感じ
相変わらずの皮肉の効かせ方や、ブラックなジョークはなかなかのもの。
でも、全体的にはちょっとパワーダウンかな
特に、キノの性格が妙に優しくなってきているような気がします。
もう少し師匠のようにぶっ飛んで欲しい限り。

これだけシリーズが続いてしまっているので、前巻までを読まれている方にオススメでしょうかね〜。
初めての方には、素直に一巻からをオススメしたいと思います。


− おまけ −

いや〜。今回のあとがきを見つけるのはなかなか難しかった。
一応サブタイトルの中にヒントが隠されていたのに、全然気が付きませんでしたよ〜。

キノの旅 the Beautiful World 10巻」への1件のフィードバック

  1. ピンバック: 神楽のお部屋。

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