冷食捜査官 (1)
著者:とり・みき
モーニングKC/講談社
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買いました〜。
※この作品は今はまだフィクションです。
とりさんワールド健在!
と、昔からのファンだとそう思わずにいられないんじゃないか? と思うくらいに、
どこまでもどこまでもとり・みき先生らしい作品「冷食捜査官」をご紹介致します。
まず、あらすじを帯の言葉を借りてご紹介致しますと…
時は近未来。
安全無害の合成食料の完成により、食料統制が始まった。それまでの雑菌だらけで汚染された自然食品は製造・飲食が禁止となり、冷凍食品を所持することすら禁止された。それでも食料統制以前に作られ地下の貯蔵庫に眠っていた大量の冷凍食品がブラックマーケットで取り引きされている。巨額の金と血を賭してまで冷食を求める連中は跡を絶たない。法の網をかいくぐり冷食シンジケートが暗躍するなか、我らが農林水産省・冷食捜査官が立ち上がる!
何というか、見るからにおかしな世界観。
明らかにSFの名作「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」もしくは、
それを原作とした映画「ブレードランナー」を意識したハードボイルドな演出。
しかし、表紙を見て解る通り捜査官役を行うのはお馴染みの田北君。
ハードボイルドになりきれるわけがありません!
まあ、帯にも「傑作SFハードボイルドギャグ推参!」とハッキリ書かれていますしね。
でもね…
個々のシーンに書かれているセリフは、個人的には結構グッとくるものを感じるのですよ。
主人公の独白シーンのセリフとかは特にいいですね。
さすが、色々な SF 作品を見てきた人だけのことはあると思いました。
SF の知識を持っていないと全く理解できず不条理にしか見えない箇所も結構あるため、
万人にオススメするのは難しいかなぁ〜〜〜と思わずにいられないところですが、
とり・みき先生のギャグ系の作品が好きな方であれば、取りあえず立ち読みからを勧めたいと思います。