WordPress 日本語版を Windows Azure + SQL Azure で、動作させる方法です。
以下で解説されている手順どおりやれば動かせますが、メモもかねて。
WordPress日本語版 on Windows Azure & SQL Azure | Windows Maniax
必要環境
- Windows Vista or Windows 7
- WebPI (Web Platform Installer)でのアプリケーション インストール
- IIS の推奨される構成
- PHP Manager for IIS…PHP 含む
- SQL Server Express 2008 R2
- Windows Azure SDK
- Windows Azure SDK for PHP
(ダウンロードした zip ファイルを展開して c:¥Program Files 等にフォルダごとコピー)
※PHP と PHP Azure SDK の bin ディレクトリにはパスを通しておくこと。
セットアップ手順
セットアップ手順中に出てくるクラウディアさんはクリックするとしゃべります。
- Windows Azure ストレージ アカウント、SQL Azureデータベースを作成しておきます。
- Inter-Bridges Windows Azure SDK for PHP WordPress scaffold から WordPress.zip をダウンロードし、WordPress.phar を適当なフォルダに解凍します。ここでは、C:¥temp¥WordPress.phar としたものとします。
- コマンドプロンプトでscaffolderコマンドを実行してプロジェクトを作成します。
scaffolder run -s="C:¥temp¥WordPress.phar" -out="C:¥temp¥WordPress" ^ -DB_NAME=**** -DB_USER=****@**** -DB_PASSWORD=**** ^ -DB_HOST=****.database.windows.net -sync_account=**** -sync_key=**** ^ -DB_COLLATE=Japanese_CI_AS -WPLANG=ja
※ scaffolder で作業フォルダに指定されたフォルダは、問答無用で既存ファイルを消されるので注意が必要です。
できるだけ空のフォルダを新規作成して、そこで作業しましょう。
※ DB_USER(ユーザー名)は@以下も忘れずに記述しないとハマります。 - 作成された WebRole フォルダ (c:¥temp¥WordPress¥WebRole) に最新の WordPress 日本語版を上書きします。
- プログラムを修正します。
c:¥temp¥WordPress¥WebRole¥wp-content¥mu-plugins¥wp-db-abstraction¥translations¥sqlsrv¥translations.php
を WordPress on SQL Azure 1.1.0用 日本語対応 translations.php に置き換えます。 - Windows Azure からはメール送信ができないため、外部の SMTP サーバを利用するための WordPress Plugin を追加します。
WP MAIL SMTP などをダウンロードし、c:¥temp¥WordPress¥WebRole¥wp-content¥plugins フォルダに解凍します。
また、他にも追加するプラグインがある場合は、ここで追加しておきます。 - Inter-Bridges File System Durability Plugin をダウンロードし、展開したファイルを
%ProgramFiles%¥Windows Azure SDK¥¥bin¥plugins フォルダごとコピーします。 - コマンドプロンプトで package コマンドを実行して、パッケージを作成します。
package create -in="C:¥temp¥WordPress" -out="C:¥temp" -dev=false
- Azure管理ポータルからデプロイします。
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- デプロイが終了したら、ブラウザで WordPress サイトに接続し、初期設定を行います。
※ この時点では、ユーザ登録メールは送付されてきません。 - Windows Azure Storage for WordPress Plugin を設定します。
- WordPress の Plugins で有効化
- Settings – Windows Azure で Azure Storage を設定
Storage Account Name、Primary Access Key を保存後、Default Storage Container、Use Windows Azure Storage for default Upload を設定します。
Default Storage Container は、Public Access を有効にした BLOB が必要です。
無い場合は https://www.myazurestorage.com/ で作成しておきましょう。 - 日付フォーマットを修正します。
「年」「月」「日」が「?」と表示されてしまうので、[設定]-[一般]の日付フォーマットで修正します。 - SMTP プラグイン等の設定をして、おしまい。
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今回、テストで作成したサイトです。そのうち、消えるかもしれません。
http://wokamoto.cloudapp.net/
DB として MySQL Server ではなく SQL Azure を使うため、一部の SQL クエリーが動作しません。
※ DESCRIB, SHOW TABLES, IF TABLE EXISTS など
ほぼ問題ないのですが、一部のプラグイン(DB Backup系)が正常に動作しません。
あと、色々細かい所で、問題を見つけたので、それらはまた次回説明します。