キュイーン
機種:PlayStation
発売日:1996/05/31(再販:2000/02/24)
発売元:メディアエンターテイメント
ジャンル:シューティング
■シュール・シューティング
中古ゲーム屋のシューティングコーナーで発見した一品。
脱力するタイトル名。シューティングにしては不似合いなパッケージイラスト。漂ってくる地雷かもしれない匂い。これを事前情報無しで買うのはかなり勇気がいります。
そんな時、私には「買わずに後悔するより買って後悔」という必殺コマンドがあります。買って帰りました。
説明書の確認から。ひらがなが多用されています。どうも想定しているユーザーの年齢がかなり低いようです。舌打ち×2。
では起動。いきなりストーリー紹介の動画が再生されます。
男の子は「ひろくん」女の子は「あいちゃん」、掃除機は「あかねちゃん」だそうです。あいちゃんは目が死んでいます。ナレーションは「おかあさんといっしょ」のノリです。寒くなってきました。
ひろくんとあいちゃんが「よいこの童話」を読んでいると妖精さんが出現。「ぼくは君たちが読んでいる本の妖精さ」。
ぼくは ぼくは ぼくは ・・・・ 男の妖精です。服は女物のような気がします。軽い精神的ダメージを受けましたがこらえます。
妖精さんの依頼は、本を支配している悪い魔法使いをおしおきしてほしいとのことです。
内容は横スクロールシューティングゲーム。ポイントを列挙します。
- プレイヤーであるひろくん、あいちゃんは掃除機に乗っている。掃除機は前方の敵機、敵弾を自動で吸い込む。(吸い込めないものもある)
- 操作はレバー+3ボタン。ボタンはショット、クリア砲、バックファイア
ショット:アイテム取得により4種類を使い分ける
クリア砲:ボンバー相当品。掃除機の吸い込みによってゲージが溜まり、一定量貯めると使用できる。貯める量によって威力が3段階ある
バックファイア:後方に射程の短い攻撃をする - 一回被弾するとショットの威力が下がり、掃除機の吸い込みが停止する。この状態で被弾するとミス。回復アイテムと取ると戻る
- 2P同時プレイ可能
各ステージのデザインは有名な童話を元にしています。
例えば、ステージ4は白雪姫です。ボスは当然白雪姫。白雪姫には護衛の小人がいて3方向にオノを連射してくるので必死で回避します。シュールです。
ステージ6を見てみましょう。テーマはブレーメンの音楽隊。ボスはロバ、イヌ、ネコ、ニワトリのコンビネーション攻撃です。ニワトリは極太レーザー、ロバは音符ビームを連射してきたりとかなりの火力。シュールです。
ステージは忘れましたが道中にはソリに乗ったサンタさんも出てきました。まずトナカイが分離して特攻してきます。トナカイを倒すとサンタさんも特攻してきます。がんばって撃ち込むとサンタさんは死ぬ前にプレゼント袋を置いていきます。中には全方位炸裂弾が入っていました。シュールです。
操作系のレスポンスや処理速度は良好です。
掃除機は前方の敵弾をカバーするので、それを考慮した上で吸えない弾の混ぜ方が工夫されています。
得点は掃除機で吸った方が高くなります。やりこむなら吸える敵、吸えない敵の分析が必要です。
難易度は「やさしい(Easy)」「がんばる(Hard)」が選べますが、「やさしい」でもステージ3以降はお子様が遊べるレベルではありません。ボスクラスの敵は初見では即死する攻撃もあります。アルゴリズムの観察は必須です。
おまけにミスすると復活地点まで戻されます。このおかげでボス戦はなかなか熱いです。
問題点としては横シューなのに縦に広い自機の当たり判定と、画面演出がハデなために弾が見にくいこと。シューティングで弾が見えないのは苦しいです。
また、BGMについてはステージのイメージに合わせて付けられているのでシューティングとの相性が悪く感じます。
総評。
キャラデザインに耐えられれば普通に遊べますが、スルーしてかまいません。
■taka さん
お世話になっております。
こういったふる〜いB級ソフトは名作ソフトに比べて情報が少ないので
店頭で見かけると購入に迷うところですが、ネタとしては面白いものもありますね。
私の近辺ではPS1のソフトを扱う中古屋が減ってきているので
探し物の発掘を急がねばなぁ・・・などと思っているこの頃です。
こんばんは。をかもとさんやAshさん、他の皆さんのエントリーともども、いつも楽しく拝見させていただいています。
なんとシュールな…。こんなゲームがあったこと自体、今日はじめて知りました(笑)。多分私ではクリアすらできないでしょうが、怖いもの見たさで一度やってみたい気がします。