ブラック・ジャック 黒い医師 (2)
STORY:手塚治虫
COMIC:山本賢治
少年チャンピオン・コミックス/秋田書店
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随分前に買いました〜。
そうですね…
口止め料込みで10億
というわけで、山本賢治版ブラックジャックの 2 巻です。
世間じゃ TV 化された延長で、また映画化だなんだとか…。「ブラック・ジャックM」とか「ブラック・ジャックALIVE」とか色々出され、秋田書店のここで稼げるだけ稼いでおこう戦略が見え見えの割に、あんまり上手くいっていないような噂を聞く中、個人的には今一番注目しているブラックジャック作品です。
さてしかし、あらすじ等々の書くネタは既になくなっているので、今回は個人的に私が読んで気が付いたポイントを幾つか上げたいと思います。本来であれば、本家手塚治虫版ブラックジャックと比較しながら書きたいところなのですが、如何せん諸事情により旧版のコミックが引っ張り出せない状況にありまして…。間違いなどありましたら、ご指摘頂けると幸いです。
「第 7 話/未知への挑戦」
手塚治虫版でも、宇宙人の所まで案内する操られた地球人の登場はあった筈なのですが、何かその人が変な風にアレンジされています。よくわからないけど、胸に十文字の傷跡があります。そして、背中には日本刀らしき物…。建物の形状等から、どう考えても日本が舞台ではない話だけに、違和感でまくりです。
「第 8 話/殺しがやってくる」
オデ大統領が良くも悪くもどこまでも山本先生的悪党! 顔の脂のあまり方が実に良い感じです。
手塚先生の漫画には絶対出てこないタイプの悪党面です。
「第 9 話/おとずれた思い出」
あんまり憶えていない作品…(汗)。
しかし、とりあえず畸形嚢腫の説明シーンはカオシックルーンキャラで、お色気爆発。
あと、可仁先生はもの凄く忠実。
「第 10 話/鳥人間」
鳥人間への手術を、すぐに芸能界デビューに結びつけたり、ハリウッドに売り飛ばすという発想になる辺りがとても現代風…。完全に手術した後が手塚版同様にどう考えても鳥に見えないのは如何なものかと…。
「第 11 話/座頭医師」
Dr.キリコほどの知名度はないものの、一応ブラックジャックのライバルであるハリ師 琵琶丸の登場。しかし、確か手塚版の最初の登場シーンは名も知らぬ家の母親だった筈なのに、姉さんに変更。姉萌えブーム便乗かどうかはわかりませんが、同じ巨乳でも若さ爆発でお色気度120%UP。
あと、針治療の解説を TV でやっている時。手塚版では有名なお茶の水博士似のゲストとレポーターが、何故か頭部にどんどん針を刺してハリネズミのようになりながら説明を行っていたのに対し。山本版では悪そうな先生と巨乳レポーター。ツボの説明はお馴染みカオシックルーンキャラでヌード。
おまけで言えば、琵琶丸ハリ打つ時の表情怖すぎ!
「第 12 話/その子を殺すな!」
ブラックジャックが呼ばれた病院の、無意味に顎が長い先生が妙に忠実!
すげぇ脇役キャラの筈なのになぁ・・・。
「第 13 話/はるかなる国から」
12 話の脇役先生が忠実だったのに対して、この話で使われる病院の院長は凄いいい加減。というか登場しない。
手塚版では、確かブラックジャックの大学時代の同期で、何度か登場する脇役の中では上位ランクのキャラ。9 話の可仁先生や 11 話の琵琶丸よりも全編通しての登場シーンは多いかもしれないようなキャラの筈なのに、山本版ではばっさりカット! 意気です!!!
とまあ、こんな感じの山本版ブラックジャック。これからにも期待したいと思います。