ザ・コックピット コンプリート・コレクション
原作:松本零士
Pioneer
発掘しました〜。
重機も軽機も自走砲も、何でも扱える!
車にも乗れるし、メシも炊ける!
もちろん! 酒も飲めるし、歌も歌える〜。
Vol.3 「鉄の竜騎兵」 古代一等兵
地震で詰め込んだ荷物の整理をしていたら、出てきたので久しぶりに見ました。
やっぱ良いわ! これ!!
松本零士先生の原作「戦場まんがシリーズ」の中から、厳選された3つのエピソードをそれぞれ別の監督がOVA化したという作品。
でももぉ…
どれも泣けます!(涙)
作品を個別に紹介していくと…
Vol.1「成層圏気流」
愛する女性の願いに応え、使命を放棄し、敢えて卑怯者の汚名を受けた男・ラインダース。
監督:川尻善照
何をもっての平和なのか…。何をもっての愛する人なのか…。
3作品の中で、唯一美女・美男キャラの作品です(笑)。それ故か、笑うところ無しにマジで切ない作りに仕上がっています。
平和を手にする為の犠牲…そんなものを強く感じさせます。
Vol.2「音速雷撃隊」
特攻機“桜花”に乗って、自分の命を武器に単身、敵艦に突撃していった男・野上少尉。
監督:今西隆志
野上少尉もまあ良いのですが…。桜花を積み込んだ二式大艇のパイロット達が最高です! 特に山岡中尉 男です!
人を命を部品の一部にしてしまった“桜花”。軍上層部の考え方ではなく、実際に部品となったパイロット達の気持ち・考え方。狂ってはいるが、それ故の真実…。一つ一つの言葉の意味が重く、もの凄く良く描かれていると思います。
Vol.3「鉄の竜騎兵」
鉄の馬、軍用バイク“陸王”に跨がり、命を賭けた最後のレースを敢行した男・古代一等兵。
監督:高橋良輔
一番松本零士先生らしいキャラ。そして、一番笑える部分のある作品です!
技術屋、機械屋…としての共感部分も大きい作品故に普通の人には分かりにくい部分もあるかもしれませんが、個人的には凄い好きな作品のひとつです。
ゴールまで何があっても走り抜こうとする気持ち…男です!
確かに戦争はいけないし、平和が大事です。でも、今の時代のように“平和平和平和平和…”と言葉だけで訴えても、その意味は伝わりにくいような気がします。
経験で知っている世代ではなく、その世代から直接話を聞くこともなく、単に言葉だけが伝えられている状態。こんなでは「何で平和でなければならないのか?」という疑問を抱き、本当の意味での平和を求める事なんかできなくなりそうな気がしてなりません。
そう…ごく最近「何で人を殺してはいけないのか?」という疑問が問題になったように…。
松本零士先生には、是非またこういった作品を書いて欲しいものです。