親切がいっぱい
著者:神林 長平
ハヤカワ文庫JA
買いました〜。
“非日常”にも揺るがない
“日常”の強靱さを描いた異色作。
何か、ひさ〜しぶりに神林長平先生の作品を読んだような気がします。
何時くらいからだろうか…。
しかも、この人の作品としては結構珍しい系統のこの本。
何せ帯には…
神林ファンの皆様、ごめんなさい。
宇宙空間も、仮想世界も、戦闘機もまったく出てこない今回の物語では
たいしたことは何も起こりません。
とまで書かれている始末。
とはいえ、実際に中身を読んでみれば…さすがは神林WORLD!
パラレルワールドとすら言っても良いような世界観が構築されています。
裏表紙の紹介文を借りてあらすじの説明をするならば…
泥棒やヤクザにも免許が必要な、すべての職業が国の許可制になっているもうひとつの世界。頼りない所長にかわって、ボランティア斡旋所兼便利屋を切り盛りする良子に困った問題がもちあがった。地元のヤクザが、彼女の住む日の丸ハイツからの立ち退きを要求してきたのだ。住民会議に参加した良子だったが、そこに奇妙な生き物“マロくん”が迷い込んできて……。
とまあ、こんな感じ…。
これ以上はどう書いてもネタバレになりそうな雰囲気なので、ちょっと避けさせて頂くところですが…。とりあえず、上のあらすじを読んで「何が起こるのだろう?」と興味をそそられた人は、良い意味で裏切られますのでオススメです。
− おまけ(ネタバレ含む) −
でも、やっぱりこの一言は言いたい!
ネタバレを含んでしまいますので、覚悟のある方だけ下へスクロール〜。
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こんなに意味のない宇宙人の存在は、生まれて初めて見ました!(大笑)