機種:SegaSaturn
発売日:1998/02/26
発売元:エレクトロニック・アーツ・ビクター
ジャンル:シューティング
■絶妙のゲームバランス
アーケード2D縦スクロールシューティングの移植版、有名かつ傑作のひとつ。
本作のおかげでサターンを引退させられない諸兄もいらっしゃるのでは?
システムはショット+ボム形式をベースにオプションの使い分け。自機は性能の異なる複数の機体から選択。
で、語るべきポイントは難易度にあります。ゲームの裏には「ランク」というパラメータがあり(画面上には表示されない)、ショットを撃ったりパワーアップしたりすると上昇。意識せず無計画に進んでいくと攻撃が激しくなりクリアできません。ランクを下げる要素はミスをすることだけです。
これに「一定得点ごとに自機が増える」という要素が加わると、点稼ぎで自機を増やす → 計画的に自爆して低ランク維持、という攻略スタイルが成立。この異端で計算高い仕様設計は後の作品に様々な影響を与えています。
まあ、理屈でわかっていても、操作、得点、残機、パワーアップ、の要素を考慮したランクコントロールは容易ではないです。(低ランク維持の為に)常時残機ゼロで進むプレッシャーも厳しいものがあり、個人的に後半ステージの難易度は「いやホントに超難しい」部類に入ると思います。それでも回数をこなしていくとじわじわと面白くなっていくあたり、上手い作りです。
移植に当たって、アーケード版で誰もが文句を言いそうだった「敵弾が見にくい件」はオプションモードで敵弾グラフィックが変えられるように改善。
ランクについては取説にヒント記載、模範プレイ収録、CD-ROMをPCで覗くと攻略情報が見れる、といったフォローがなされています。
移植度は文句無しで、縦画面モニタをお持ちならとても幸せになれます。
あとは「点稼ぎと自爆を強要される」ので、これがプレイヤーの肌に合うかどうか・・・といったところでしょうか。
ということで、
緊張感あふれるシューティングをお求めの方へ。
■おまけ
最終面に出てくるブラックハート2(銀河一後方に強い戦闘機)に負けてばかりなのでINH社の攻略DVDも買いました。
が、レベルが違いすぎて参考になりませんねぇ・・・・。