ジナス-ZENITH (1)
著者:吉田 聡
モーニングKC/講談社
買いました〜。
空に“物体”が現れるとき、 |
死者は六日間だけ蘇る。 |
ある者は愛する人と会うために、 |
ある者は復讐を遂げるために、 |
またある者は「ジナス」の謎を |
解き明かすために……。 |
六日目が終わりを告げるころ、 |
銀髪の殺し屋が現れる。 |
蘇った者たちがふたたび死者に還る時が……。 |
鬼才・吉田聡が挑む新境地、 |
涙と恐怖と驚愕のヒューマン・ホラー第一巻!! |
1 巻裏表紙より…。 |
なるほど、確かに新境地!
1 巻を読み終えた段階だと、そんな感想を持つ作品『ジナス』。
吉田先生といえば、もちろん湘南爆走族で有名なあのお方。
基本的にはギャグ色の強い作品を描いてきている先生ですが、そういう意味でもこの本は新しいです。
物語は、目撃した人と関わりの深い死者が六日間だけ蘇る謎の物体『ジナス』。その蘇った死者を再び眠らせる役目をもち、しかし過去の記憶を一切失っている『銀髪の男』。この両者と、各話の中で蘇った人間達のヒューマンドラマを中心に描かれています。
まだ 1 巻ということもあり、ジナスの存在や銀髪の男の存在。そして、死者が蘇る理由と、七日目になれば本当に生き返ることができるという設定についてまだまだ謎が多く、これからが楽しみと言えます。
死んだ人間が現世に対して何らかの影響力を持つことができ、それを死者、そして見守る側から描くという意味では、ドラマにもなった「お逝きなさい」を思い出すものがありますが、もちろん全く別物です。
過去の作品を基本的に同じノリで描いてきた先生だけに、他の作品が好きだったからといっていきなり飛びつくと結構戸惑うかもしれません。まずは立ち読みをオススメしたい…という感じでしょうか。
−おまけ−
とりあえず「ダンパーズ」みたいに面白くなってきたところで辞めるのは勘弁〜。