狼と香辛料 (1)
著者:支倉 凍砂
イラスト:文倉 十
電撃文庫/メディアワークス
買いました〜。
ぬしがその麦を持っとる限り
わっちは死にはせんがな。
獣耳萌え〜とまあ、そんな印象がどうしても先にいってしまうこの作品。
ライトノベルとしては珍しいんじゃないかな? という、商人と商売をメインにした作品「狼と香辛料」のご紹介です。
現在 3 巻まで刊行されていますが、まだ 1 巻しか読み終わってないのでそこまでのご紹介になることはご了承ください。
さて、先ほども書きましたが珍しい商売のお話。
表紙の折り返しに書かれている紹介文を借りてあらすじの説明を行いますと…
行商人ロレンスは、麦の束に埋もれ馬車の荷台で眠る少女を見つける。少女は狼の耳と尻尾を有した美しい娘で、自らを豊作を司る神ホロと名乗った。
「わっちは神と呼ばれていたがよ。わっちゃあホロ以外の何者でもない」
老獪な話術を巧みに操るホロに翻弄されるロレンス。しかし彼女が本当に豊穣の狼神なのか半信半疑ながらも、ホロと共に旅をすることを了承した。
そんな二人旅に思いがけない儲け話が舞い込んでくる。近い将来、ある銀貨が値上がりするという噂。疑いながらもロレンスはその儲け話に乗るのだが──。
とまあこんな感じにしゃべりがおかしい特徴的な美少女との掛け合い漫才会話によるボーイミーツガールな演出も、ライトノベルのお約束に漏れず含まれています。
でもねー。商売っていうのは、人類の歴史と同じくらいの時間を掛けて精錬されてきた人間の技術故に、突っ込んでいくとかなり面白い部分が沢山あったりするんですよね。
まあ、その辺は今の株や会社経営の世界を見ていても、何もないところから湯水の如く金を生み出す錬金術なんかもあったりで、時代は変わっていない…なんて印象もありますけども。
ちょっと話がずれました…。
そんな感じの“商売”という部分からまともに組み立てられた物語であることを強く期待していると大きく裏切られてしまうこの作品。
美少女萌え〜、変なセリフに萌え〜、獣耳萌え〜…な人にオススメしたいと思います。
いや、でも面白いとは思いますよ(フォロー)。
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