エルフェンリート (1) 〜 (12)
著者:岡本倫
ヤングジャンプ・コミックス/集英社
そして 僕は
にゅうを殺した
グッと来ました。
斬首事件が原因で、一部のアニメの放送が見合わされる近頃…。
ひぐらしが原因だ、やれスクイズだという話は今回置いておくとして、そんなアニメの表現云々で残酷な例としてよく引き合いに出されるのが今回ご紹介するコミック、エルフェンリートのアニメ版。
そんなに凄いのか?
何がどう凄いのか?
という話を知り合いとしていたところ
「無意味なエロとグロと下手な絵が我慢できれば結構面白いからいっぺん読んで見ろ」
と勧められ、古本屋をまわりまくって 1 〜 9 巻くらいを概ね集めて読んでみたところ…。
なるほど、
グッと来ました。
気になるままに Amazon で 10 〜 12 巻を注文して大慌てで揃えてしまいました。
でも、まだ 2 巻だけ見つからないの(涙)。
さて、この物語…。
あらすじを一言で語れば新人類と人類の生き残りを掛けた生存争いの話。
ベクターと呼ばれる圧倒的な攻撃力を備えた新人類と、圧倒的な数を誇る現人類。
有名作品に例えていうならば、萌とエロスを含んだ寄生獣という感じでしょうか。
・・・ちょっと違うかな? でもまあそんな感じ。
題材的には SF 等で結構語られているジャンルだけど何故そんなに面白く感じたのかというと、
何よりも 萌えエロスとグロのミックス 予想できない物語の展開が個人的には挙げられます。
重要キャラ登場!
しかし、次のページで首ちょんぱ。
2 ページ続けて殆どすべてのコマを埋める程の萌えキャラ登場!
しかし、次のシーンでブチッ。
そんな展開ばかりかと思うと、どう考えても生きていられるとは思えない怪我の人が生き残ったり、
不死身の犬型生命体が登場したりと良い感じに裏切られまくります。
でも、支離滅裂な物語というわけではなく。
ちゃんと最初から用意されていた主軸にそって物語が進展していくので納得できます。
正直、これだけの話があるならば無理に萌えとかエロスの要素はいらないんじゃないかな…とも思えるのですが、
連載で人気を落とさないためには必要とか、作者の趣味、etcetc…の理由があるのでしょうね。
この作者初の連載ということもあってか、最初の方の巻は結構絵が酷いです。
あと、グロの要素も苦手な人には結構キツイものがあるかもしれません。
それらを気にしない人であれば、とりあえず最初の巻辺りをオススメしたいと思います。
さ〜て、コミックはすっかり嵌った感じなので、
次は暇を見てアニメ版の方を見てみようと思います。
− おまけ −
でも、アニメ版で残酷な例として最も使われるナナの切断シーンは、
原作だと 2 巻の中に収録されている部分なので、こちらもまだ見ていないのです(涙)。
早く探さなければ…。
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