ネムルバカ

ネムルバカネムルバカ
著者:石黒正数
RYU COMICS/徳間書店
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買いました〜。

やりたいことのある人とやりたいことのない人の間に
何かしたいけど何が出来るのか分からない人ってカテゴリーがあって
8割方そこに属してると思うんだがね


いいなぁ〜、この作品。何かいいなぁ〜。

中身はと申しますと、いつも通り本の裏表紙の説明を借りますと

大学の女子寮で同室の<先輩>鯨井ルカ&<後輩>入巣柚実。
バンド活動に打ち込む先輩は、いつも金欠ピーピー状態。
これといって打ち込むもののない後輩はバイトの日々
ぬるま湯に頭まで浸かったような、でも当人にはそれなりに切実だったりもする<大学生>という不思議な時間──。

とまあこんな感じで、これだけじゃさっぱり内容がわからないといえばわからないのですが、
要するに青春の葛藤というか、もやもやを描いた作品なのでして

これが凄く上手く描かれているのですよー。

とはいえ、悩む人は激しく悩むけど、悩まない人は全然触れることもないような部分でもあり、
万人に納得される作品ではないと思うのですけどね。
でも、きっとツボにハマル人はピタッとくるのではないかと!!!
特にダメさ故の共感と言いましょうか

  • という存在の描写の仕方。
  • 社会のピラミッドと、その意外に簡単な上がり方
  • 実現する妄想と実現しない妄想の違い。
  • 駄サイクルの恐怖。
  • 目標を持つ者・持たない者の違い。

この辺には正直グッと来るものがありましたね。
まあ、私がダメ人間だからかもしれませんけども

ダメ人間だけど変わらない目標を持っている先輩。
しっかりしていたけど、どんどんダメに墜ちていく後輩。
浅くて深くてよくわからないけどわかってしまう二人の主人公。

1 冊の読み切りでキリもよく。
主人公が大学生だからといって、社会人でも十分感じるものはあると思うこの作品。
興味の沸いた人は是非目を通してみてください。


− おまけ −

話の途中で主人公が“福井産コシヒカリ”を持っているので、「福井出身の人なのかな〜」と思ったらそのとおりだったり。
あと、萌えナビはそれなりのメーカーが出すと結構ヒット商品になるんじゃないかと思ったり

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