荒野の蒸気娘(4)
著者:あさり よしとお
GUM COMICS/株式会社ワニブックス
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滾るボイラー
蠢くピストン
沸き上がるパワーに
唸りを上げる鋼鉄の腕
分厚い鋼塊が大地を裂き
岩を穿つ
どうだね
涼風の吹き渡る草原を
スカートをなびかせながら走る少女が見えるようじゃないか!
完結!
というわけで、終わってしまいました『荒野の蒸気娘』。
いや〜も〜…..何と言いましょうかこの不完全燃焼ぶり。
3 巻のレビューでも書きました通り、良い感じに盛り上がってきて色々な伏線が見え隠れ。
ようやく出会った母親とも言える設計主任の存在。
母親の語る壮絶な過去。
もうひとつの人格“アビゲイル”。
そして、博士を追うためアリスとアンの前から姿を消したジョー…
これだけの展開を見せていた筈なのにねー
もう、ぐだぐだ…
まあ、本筋(?)であるギャグマンガとして見る分にはそれなりに良かったですけどね。
つか、それ以外の見方をしてしまった方が間違いだったのかもしれません。
でも、正直惜しいなぁ〜。
キャラも世界観も実に良い感じであり、
しかもこれだけの異常設定をまともに描いていけるのなんて、
あさり先生くらいだと思うわけですよ。
掲載紙から考えると人気不足で打ち切り…とは到底あまり思えないので、
やっぱり作者が描くの嫌になっちゃったのかなー。
もしかすると、蒸気機関の何たるかもロクに考えることなく、
単に美少女出してればウケルでしょー的な某作品に対する反発と
パロディーを込めて描きたくなっただけなのかもしれませんね。
既刊分を読まれている方で、主にあさりワールドのギャグを楽しみに
読まれていた方々にはオススメしたいと思います。
先生の次回作に期待しましょう。
◆匿名殿
コメントありがとうございます。
ワッハマンもぐだぐだでしたもんね。
連載時とコミック収録時で違ってましたし…
個人的には連載時の方が好きだったのに。
でもまあ、あれに比べれば〜〜〜…似たような感じでしょうか。
ラストがグダグダというと「ワッハマン」みたいな感じ?