Twitter で交流のある新潟系エンジニア @yutacar さんに、「index.htmlを置きながらWPのデザインとか確認出来るでしょうか？apacheの設定？でindex.php自身が上手く表示出来ないみたいなのです。」と聞かれて、それに答えたのでせっかくだから設定方法をシェア。
既存のサイトをそのままにしておいて、裏で WordPress に移行したいとかって時に使える Tips だと思われます。

サイトを http://example.com/ として話を進めます。

WordPress ではインストールしたフォルダの .htaccess で index.php が優先されていないと正常に動作しません。

DirectoryIndex index.php index.html index.htm .ht

ただ、この状態だと http://example.com/index.html と明示的にアクセスしない限り index.html の内容が表示されません。
http://example.com/ でアクセスされた場合も http://example.com/index.html と同じ表示をするには、どうすれば良いのでしょうか？

この問題に対処するには、任意のページをトップの固定ページとして表示する機能を利用します。
以下のように対応すれば、トップページとして index.html の内容を表示することができます。

index.html の内容を表示するページの作成

まず、以下の内容で「template_toppage.php」というファイルを作って、利用中のテーマフォルダにコピーしてください。
これで、ページ作成時に「Top Page」というテンプレートを選択できるようになります。

<?php
/*
Template Name: Top Page
*/
readfile(ABSPATH . '/index.html');
?>

次に新規ページを作成します。
タイトルは何でもいいです、適当に「Top Page」とか付けてください。
本文は空でいいです。
「属性」の「テンプレート」から「Top Page」を選択してください。
この状態でページを作成します。

トップページを任意のページに変更する

任意のページをトップページに設定します。
管理用ダッシュボードの「設定」-「表示設定」で、「フロントページの表示」として「固定ページ」を選び、「フロントページ」として先ほど作成したページを選択してください。

これで完成。
http://example.com/ にアクセスすると index.html の内容が表示されているはずです。

なお、WordPress をインストールしたフォルダ直下の index.html を読み込んで内容を吐き出しているので、このファイルが無いとエラーが発生しますので、それだけ注意してください。