というわけで、ちょっと予告した眠り姫です。12月のベロニカの貴子潤一郎氏の短編集です。
表題作の『眠り姫』は、『12月のベロニカ』の外伝的な位置付けの作品です。しかし、時代も世界観も異なる現代に、主人公とヒロインの立場、そしてシチュエーションだけを持ってきて外伝という形にするやり方は、今までに見た事が無くとても新鮮でした!!!
というか! 実は、私はこの短編の方からはいっちまったんですよねぇ〜。失敗した(涙)。まあ、でも…シチュエーションメインなので、そんなに『12月のベロニカ』のネタばらしにはなってないんですけどね。どちらかというと、一緒に納められている『さよなら、アーカイブ』の方が、ネタばらしチックな…。でも、これを読んでいたから『12月のベロニカ』でヒロインが叫んだ瞬間に全てを把握できたのもあるのかもしらん…びみょ。
とはいえ、この作品を奨めるのはそこらへんの話ではありません。ちょっぴりえっちぃなホラー『汝、信心深き者なれば』でも、よくわからない SF 『水たちがあばれる』でもありません。
『探偵真木シリーズ』これです! 最高です! これだけで、新しく書いて欲しいです!
もぉ、この作品に関しては私の貧困な語彙力では語りません。いや、語れません。読んでくらさい。
まあ、あえて真木の言葉を借りるならば…
「俺はあいつのことが好きじゃないけど、嫌いなんだ」