量産型はダテじゃない!
著者:柳実 冬貴
富士見ファンタジア文庫
買いました〜。
「あぁぁあ地味さが売りのグリーンフレームにケバケバしい赤色がぁあ」
第19回ファンタジア大賞でに輝いた作品、量産型はダテじゃない!をご紹介致します。
ライトノベルらしさがあって、こういうのもありなのではないでしょうか。
とまあ、一言めの感想としては上記のような感じ…。
- ぶっとびまくった設定
- 性格破綻のキャラクター達
- 有り得ない環境設定
- 会話中心…というか会話文ばかりの文章構成
- お約束展開
- etcetc…
という感じで、真面目なハードSFファンなんかに見せちゃったらその場で即破り捨てられて、飯炊きの焚き付けに使われてしまうんじゃないか? でも、今の時代だとそんな装備のある家も珍しいので、とりあえず破いた箇所をセロテープで補強して古本屋にでも持ち込まれた挙げ句「引き取ることもできません」と無下に断られてしまうのではないかという設定ですが、でもライトノベルだとこれが許されるのです。
ラノベマンセー!
とまあ、それは置いといて…。
とりあえず大まかな内容を本に挟まっていた宣伝用の小冊子がら引用させていただくと。
気合いと根性あふれるロボコメ
それが『量産型はダテじゃない!』だ!!14歳の天才美少女技術者ヘキサ・デュアルアンは、生きた英雄といわれる
最新型戦闘用ヒューマノイド、アルティメットドール(UD)・シュナイダーの生みの親。
彼女はシュナイダー用の新型パーツを届けるため輸送艦に乗っていたが襲撃され、なんとか
砂漠の中へと脱出する。そんなヘキサは、砂漠の中の朽ちた研究所で一体のUD・ナンブに
出会った。だがナンブは、旧式の量産型で超オンボロ!?
そのピンチにヘキサは、あることを決意するが……。
とまあ、こんな感じ。
考えればいくらもツッコミどころが見つかるような設定ですので、何も考えずに読むのをオススメ致します…。
上記に会話中心で描かれていると書いたように、基本的にはキャラクターのやり取りを純粋に楽しむ作品じゃないかと…。
その為のキャラの性格破綻ともいえるわけですし。
後は量産型の宿命を背負ったナンブの、頑張っても頑張っても報われない情けない部分も良い感じの要素を持っているのですが。
この点はもう一歩踏み込んで…例えば、ラストもあたふた逃げ回っているウチに何となく事件が解決してしまった…的な情けなさがあると、キャラがより一層輝いたかなぁ〜とも思うところですが、それじゃ売れないやね…。
え〜っと…多分好みが激しく別れる作品だと思われるが故に、オススメがかなり難しい作品ではありますがぁ〜。
熱血・根性・ダメ人間・美少女・ツンデレ
この辺のキーワードにすべてビビッとくる人ならば、一度手に取ってみる価値があるかもしれません。
− おまけ −
何か続編出せそうな終わり方なんですよねー。
出版社の意向云々もあるのだろうけど…出すのかなぁ〜。