水車館の殺人

水車館の殺人 (講談社文庫)水車館の殺人
 著者:綾辻 行人

「何て云うか、しっくりしないんですねぇ。
 常々僕は考えているんですけど、物事っていうのは、どんなものであれ、一種ジグソー・パズルみたいな性格がある。それはいくつものピースの組み合わせによって構成された立体的なパズルで、その構成の仕方によって幾通りもの絵柄—というよりも"形"を持つようになるわけで。早い話が、去年の事件について警察が構成した"形"を見てると—、違うんだなあ。どこか間違ってる。どこか、ぎくしゃくしてるんですよね。だから・・・」

崖崩れにより外部から隔絶された館、幽閉された美少女、仮面の当主。
1年前の殺人事件と現在進行中の事件が交互に語られる。
異能の建築家"中村青司"が設計した屋敷を舞台にした館シリーズの2作目。

十角館の殺人が思いのほかヒットしてしまって次作を熱望された感が滲み出てますね。
もうちょっと練りこめばスゴイ作品になっていたかも。
幽閉された美少女、仮面の当主といった幻想的な雰囲気は良いです。


が、メイントリック・犯人は、かなり早い段階で分かってしまいます。
この作品の見るべきところは、本格のスタイルに拘った描写でしょうか?
ミステリとして、十角館の殺人レベルを期待するとガックリ来るかもしれません。

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