百舌谷さん逆上する 1巻

百舌谷さん逆上する 1 (1) (アフタヌーンKC)百舌谷さん逆上する(1)
著者:篠房 六郎
アフタヌーンKC/講談社

──いいかボーズ よく聞けよ
大人の世界ってな世知がらくてな
ただおねーちゃんにブッ叩かれるだけでも7千円はかかるんだぞ
俺が今お前の事がどんなにうらやましいか分かるか? ボーズ


何が面白いのか説明し辛いけど、面白いですよこれ。

ここ暫く講談社から離れて小学館の方で描いていた篠房六郎先生の最新作『百舌谷さん逆上する』を紹介します。
空談師』『ナツノクモ』と、オンラインゲームを舞台に人間心理を掘り下げた作品を描いてきた作者さんですが、
今回は一味違いますよ〜〜〜!
舞台はなんと小学校。そして作品の主題はツンデレです。

主人公百舌谷小音(もずや こと)は×××のほんの小さな異常によって発生する
『ヨーゼフ・ツンデレ博士型双極性パーソナリティ障害』俗称『ツンデレ』というアレで、
誰かと仲良くしたいとか好きだとか思った時に普通の人とは逆に攻撃的な言動や行動をとってしまうという症状が出て、
しかもそれを自分では抑えられなくなってしまう まあナニであった

もちろんこんな病気はあるはずもなく、内容は大方気が付いていると思いますがギャグです。
しかし、個々のキャラクター達の心理描写というか心情の変化という部分にはさすが! と思う部分もあり、
なかなかに読めます、読ませます!
な〜んというのでしょうか初期の短編集とかに主に描かれていた下ネタを復活させながら、
前の2作品でよく主題的に描かれていた人間の心理。特に深層にあるを上手く融合させた感じでしょうかね。

とりあえず興味を持った方は立ち読みなどしてみてください。
主に百舌谷さんの吐く毒舌が楽しいのですが、それ故セリフが長くネームが多いため読みづらいかもしれません。
あと、ロリっぽさも多少は含まれておりますが、それよりも絶対の方が目立ちますので、
ロリ部分に過度の期待をしてはいけません。


− おまけ −

作者のHPによると何やら初回版は落丁が酷いらしいのですが、
ページ番号振られているわけでもないのでよくわかりません。
私が持っているのはどーなんでしょうか???
とりあえず、紙質の違いを楽しみに2巻を待ちたいと思います。

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