黄金旅風
著者:飯島和一
寛永年間、内外の脅威から海外貿易都市・長崎を守った二人の快男児。
「金屋町の放蕩息子」史上最強の朱印船貿易家・末次平左衛門と「平戸町の悪童」内町火消組惣頭・平尾才介の活躍を描く物語。
飯島さんの小説は「雷電本紀」以来なのですが、素晴らしかったです。
弟を怪我させた暴れ馬を自分の身の丈を越える斬馬刀でぶった切ったり、火事場から子供を救い出すために顔半分に大やけどをしたりしている平尾才介。
長崎代官として私財を投げ打って火事にあった人たちを助ける末次平左衛門。
権謀術数を嫌い、私利私欲を捨て、ただ4万の長崎の民のために闘った男の生涯!
良いですねぇ、燃えます。