「真剣師小池重明」
著者:団鬼六
最後の真剣師、小池重明の半生を描いたノンフィクション。
団鬼六の愛情あふれる筆によって、小池重明の魅力が存分に描かれています。
# 団鬼六もまた小池重明のファンだったんですねぇ。
とにかく、この小池重明がすごい。
アマでありながら、プロ棋士を次々と倒していく無類の強さにただただ感動させられます。
しかも将棋以外は全くダメな人間で、恩人古沢氏の店の金庫から何度も現金を盗んでは逃亡し、一ヶ月もするとまた舞い戻ってきて「カモさえ見つけてくれれば盗んだ金は返します」と嘯くは、人妻と駆け落ち(しかも3回も!)するはですが、妙に人間的な魅力があるのです。
# なにしろ何回も裏切られている古沢氏が、結局最後まで彼を見捨てなかったのですから。
将棋指しの半生を描いたものなので棋譜も出てきますが、私のように将棋を知らない者でも十分楽しめました。
なにー、あの名作を!
団鬼六の名作「花と蛇」のDVDも出たことだし、今年は団鬼六フェアか?
これ、確か今どこかで漫画連載してるんだよなぁ〜
どこで、誰が描いているかも忘れたけど(爆)