マレーナ
出演:モニカ・ベルッチ、その他
監督:ジュゼッペ・トルナトーレ
舞台は第2次大戦下のイタリア・シチリア島の小さな都市。
その美しさ(に対する嫉妬心)のために町中の人から偏見の目で見られる人妻マレーナの生き方が、彼女に片思いする14歳の少年レナートの視点で語られます。
夫の戦死の報を聴いた後、娼婦になる決心をしたマレーナの表情が印象的。
目にうっすらと泪を浮かべ、媚びる笑顔も見せない、気高さを感じさせます。
以下、ネタバレ
終戦後、娼婦となっていたマレーナは町の女房連中にリンチに会い、町を追い出されます。
その後、戦死したはずの夫が実は生きていて、町から追い出されたマレーナと供に町に帰ってきます。
目尻に小皺が増え、年を取ってプロポーションも崩れたマレーナを町の人たちは温かく迎えます。何という皮肉。
かなり切ないラストです。