山口雅也が古本屋で偶然見つけたペイパーバックをアメリカ人の原著者 Samuel X の了承の下に翻訳して出版したと言う体裁を取る作品。
舞台は外国人が妄想するおかしな日本。そこでは、まだ人力車が走り、侍が息づき、家々の門前には鳥居が立ち、遊郭が公認されていた!
死別したカズミ・カアサンの祖国日本のカンノン・シティーに移住してきたトウキョー・サム(トウキョーは母の旧姓)が、奇妙なハラキリ事件、茶室の密室、オイラン連続見立て殺人、相撲取り連続殺人、僧侶消失事件など数々のジャパネスクな難事件に挑む。
いや、もう徹底しておかしな日本に脱帽です。
お気に入りは、続・日本殺人事件収録の「実在の船」。
禅問答を主軸に話が進むため、多少難解ですがオススメです。
収録作
日本殺人事件
微笑と死と
佗の密室
不思議の国のアリンス
南無観世音菩薩
続・日本殺人事件
巨人の国のガリヴァー
実在の船
かのさん、どもです。
絡んでくるのは「実在の船」ですね。ですが、直接関係はありません。
発表時期が、ほぼ同時で禅問答の考案を主軸に話が進むため
発表時に話題にはなってましたが (^^;;;
禅問答かと思いきや「シュレディンガーの猫」が出てきたり、気を抜けない作品です。
「実在の船」が気に入ったならば、同作者の「奇偶」もオススメです。
こんにちは、をかもとさん〜。
この作品、読もうかどうか迷ってたりします(^^ゞ
どうも京極氏の「鉄鼠の檻」が絡んでると噂を聞きまして(笑)
倫敦堂の山内銃児がそのまま登場するとか何とか。
山内さん好きな私にはかなり美味しいような噂の本です。
をかもとさんのレビューを拝見しているとストーリーもなにやら面白そうです。