TOUCHING THE VOID

21VTKB932HL._SL75_.jpg運命を分けたザイルir?t=dogmatismandp-22&l=ur2&o=9
 出演: ジョー・シンプソン, ブレンダン・マッキー
 監督: ケヴィン・マクドナルド
アンデス山脈にある前人未到のシウラ・グランデ峰西壁に挑んだジョーとサイモン。
無事登頂を終えたが、下山途中にジョーが片足を骨折する。
サイモンはジョーをザイルに繋いで斜面から降ろそうとするが、救助活動の途中滑落してしまったジョーとのザイルを切断。
ジョーはクレバスに落下してしまうが、骨折した片足で奇跡的に生還する。
実話を基にしたノンフィクション「死のクレパス」を、ドキュメンタリーかと見紛うような映像で再現した一作。

遭難した本人達のインタビューと実際にアンデスやアルプスでロケを行った映像から構成される本作は山岳映画の最高峰と言っても過言ではないです。
ハリウッド映画のような家族愛とか陳腐なテーマは排除して、遭難したジョーの絶望・空虚感・生きるための努力、ザイルを切ってジョーを置いてくるしかなかったサイモンの後悔の念がヒタヒタと心に染みてきます。
雪に覆われた絶壁に貼りつくジョーとサイモン、クレバス内部の映像や、夜の雪嵐など映像も美しいです。

DVD版には映画本編では語られなかった下山してから英国に帰るまでの話が収められていて2度おいしい。
文句なしにオススメ

しかし、この邦題のセンスの無さはどうにかならんかったのかなぁ。
原題の「TOUCHING THE VOID(虚無に触れる)」が秀逸なだけに残念でなりません(T-T)

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