代替現実ゲーム
ゲーム批評 11月号を立ち読みして気になった「代替現実ゲーム」の話です。
2004年にこちらのゲームがアメリカで大人気だったとのこと。自分はノーチェックでした。
要約するとゲーム進行の核は公衆電話、それ以外に必要なことはネットやプレイヤー同士の交流で・・・・という形の模様。
- ホームページにアクセスすると、公衆電話の鳴る時間、GPS座標、質問に答える為のヒントが得られる
- 現実の公衆電話で待ち伏せして、かかってきた電話の質問に答えると新しいエピソードを30秒間聴くことができる
- 質問はテープと生声優の場合があり、話のやりとりがストーリーに取り込まれることもある
いずれにせよ、公衆電話は今も米国中で鳴り続け、さらにはオランダやイギリスでも鳴り始めている。中には、何時間も車を運転してまでゲームに参加する人もいる。
あるプレイヤーなどは、フロリダ州を襲った超大型ハリケーン『アイバン』をものともせず、公衆電話にかかった電話に出た。公衆電話はその後まもなく倒壊したという。「何てことだ」とパペットマスター2氏は言った。「ハリケーンが来てるんだ。電話に出てる場合じゃないだろう」
なるほど、こりゃ面白そうですねぇ・・・・。
この記事を書いていて思い出したのが、むか〜しプレイした経験がある「郵便テーブルトークRPG」。
知らない方へ説明すると、
- まず、ルールに従ってプレイヤーのキャラを作成して郵便で事務局へ送る
- 事務局から一定期間ごとに会誌とアクションシートが郵便で送られてくる
会誌 → ゲーム全体の情勢やミーティングイベント、パーティー仲間集めなどの投稿掲示板がある
アクションシート → プレイヤー個別に状況説明の小説が書かれているので、小説+会誌の情報+他プレイヤーとの交流を加味して自分のやりたいアクションを書いて郵便で事務局へ送る
(ゲーム内で実現可能なアクションであれば内容は自由。いかに自分のやりたいことを正しくゲームマスターに伝えられるかがミソ) - 自分のアクションが会誌に採用されれば、ゲーム全体に影響を与える
を繰り返してゲームを遊ぶシステム。
当時はメールや携帯電話がまだ一般的でない時代でしたので、他プレイヤーとパーティー行動したり周囲の情勢を知るには郵便のやり取りやミーティングに行くことが動力源になっていました。
他県のミーティングへ出向くとゲーム情勢を広範囲に把握しつつ次の一打を考えているキーマン達がいて、そのバイタリティーとコネクションに感心した記憶があります。
今は家を一歩も出ないでネットゲームができる時代になりましたが、そんな時代だからこそ「家を出て行動する必要がある」というシステムが注目される点は興味深いです。