エビアンワンダー 1、2巻

51XMM3DA6NL._SL75_.jpg51XTQ936NBL._SL75_.jpgエビアンワンダー(1)(2)
著者:おがき ちか
ZERO-SUM COMICS/一迅社

買いました〜。

単純な私怨と

複雑な恋情は

人生の泥沼

関わらないのが賢明ね


皆さんあけましておめでとうございます。
今年も『独断と偏見の何でもレビュー』をよろしくお願いいたします。

さてさて、2006 年最初のコミックレビューは『エビアンワンダー』の新装版です〜。
現在、コミックゼロサム増刊 "WARD"に連載されている『エビアンワンダーREACT』の前の話にあたり、昔々に YOUNG KING OURS Lite で連載されていた作品がその関係で再版されたものです。
もちろん旧コミック版も所持してはいるのですが。作品の連載前に書かれた読み切り『銀符とその守護者』が収録されているとのことで、再び買ってしまいました

ざっくりとした話は

舞台はファンタジー。
悪魔と契約し、地獄の糧となる悪人の魂を狩り歩く忌まわしき者『銀符』
ある望みの為にその契約をした主人公フレデリカと、弟にして従者のハウリィ
二人を中心に、同行する妖魔のヨーヨーに、帆斗仙流の僧侶フェイ
そして、意識だけの存在となった先代の『銀符』エレクトラ
契約の主の悪魔ペイシェント
彼らが旅先で出会う人々は、沢山の矛盾と複雑な心にいつも悩みながら生きている。

悪人の視点から描いた物語故に、人間の感情の闇の部分が主に描かれ、どうしてもドロドロとか殺伐とした重い話になりがちなのに、そんなに気にせずに読め物語にぐいぐいと引き込まれていく描き方はなかなか。
ただし、ファンタジーにありがちな独自の世界観を徐々に徐々に見せていく手法のため、最初からハッキリしていないと読めないという人にはあまりオススメではありません。


個人的な感想としては、何よりも『銀符』の設定が素晴らしいです!
悪人は殺せるけど、善人は殺せない(善人の魂は天国の糧になる為に、殺すと契約の負債が増えてしまう)。結果的にやっている内容は善行と判断されるけど、“悪魔と契約している”という事実故に忌み嫌われ煙たがられる存在『銀符』。負債を返せずに死んだ場合の扱いや、継承されていく契約上『銀符』の絶対数が増えることはないという制約。どれをとってもなかなかに上手く設定されています。

あと、キャラ毎のそれぞれの癖のある会話。
沢山の悪人を見てきたが故か、すっかり冷めた目でものを見て評価する癖の付いたフレデリカ。同じものを見ながらも、年齢故(馬鹿故?)の純粋さを残すハウリィ。同じく沢山の現実を知りながらも、あくまでも僧侶としての立場を貫き通し、ことあるごとにフレデリカと衝突するフェイ。
ひじょ〜〜〜によろしいです!

YOUNG KING OURS Lite での連載終了当時、どーしてこんなに素晴らしい設定をあっさり捨てられるんだ〜!!! と、本当に勿体なく思ったのを今でも良く憶えています。いやいや、別雑誌とはいえ連載が再開して本当に良かったです。

ファンタジー OK!
人間感情のドロドロ OK!
というご趣味の方であれば、かなりオススメです。

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