アダプテーション
出演: ニコラス・ケイジ, メリル・ストリープ, クリス・クーパー
監督: スパイク・ジョーンズ
「何かに熱中することは、手に負えるサイズにまで世界を削ることだ」
主人公は「マルコヴィッチの穴」の脚本を脱稿したばかりの脚本家チャーリー・カウフマン(ニコラス・ケイジ)。
次回作に選んだのはノンフィクション作品「蘭に魅せられた男?驚くべき蘭コレクターの世界」の映画化。しかし、どうしても脚本が脱稿できない。
行き詰ったチャーリーはイメージを膨らませるために原作者スーザン(メリル・ストリープ)に会いに行くが…
最初は「マルコヴィッチの穴」のセルフパロディと楽屋落ちだけの淡々とした話かと思っていましたが、あにはからんや後半の怒涛の展開。
いやぁ、面白かったです。
「脚本を執筆するチャーリーが登場する脚本」を書いているチャーリーが主人公という入れ子構造が中盤で明らかになるあたりも鳥肌モノですね。
前半は楽屋落ちを交えた不条理コメディ、中盤は天才脚本家の失意と苦悩を描き、後半はサスペンス。
一本で三度おいしいこの作品。
「マルコヴィッチの穴」や「エターナル・サンシャイン」などのチャーリー・カウフマンの脚本が好きな方には文句なしにオススメです。
もちろん、ハゲ・小太り・中年と言うコンプレックスを持つダメオヤジチャーリー・カウフマンも愛すべきキャラクタです。
ダメオヤジ映画としても充分に楽しめますので、ダメオヤジがお嫌いで無い方にもオススメですね (^^;;;
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かのさん、どもです。
これ良いですよねぇ。
現実と虚構が入り混じるメタな展開、所々に散りばめられた含蓄のある台詞。
コンプレックスを持っていて女性と上手くしゃべることが出来ないチャーリーと、社交的な弟ドナルドの対比。
ほんと、あんなラストを良く許したなぁと思わせますね。
最初は普通の優秀なジャーナリストとして描かれていたのに…
こんばんは、をかもとさん(^^)
私、この作品大好きなんです♪
この現実と虚構の入り混じる構成やら不条理な展開やら…。
ほんとチャーリー・カウフマンのセンスはたまりません(笑)
ニコラス・ケイジの双子も見事に演じ分けてましたね。
本作を観て幽霊蘭の魅力的な姿にも出会えたし、ほんと美味しい作品でした。
実は原作の「蘭に魅せられた男」も持ってたりします(^^ゞ>まだ未読…(汗)
しかし原作者はよくあの破天荒なキャラクターを許可しましたよね(笑)