大江戸せくすぽっぷ (1)
著者:中津 賢也
YOUNG KING COMICS/少年画報社
買いました〜。
ダッチワイフ
中津 賢也先生にしては実に珍しい時代劇!
時は 1775(安永 4)年、舞台は江戸。
主人公は沁魂屋の瓢馬と人形師のジュンザブロー。
そして…ダッチワイフのお千鶴
もう、江戸時代を舞台になにやっているんでしょうか中津 賢也先生。
どんどん変態ぶりに磨きが掛かっているような気がしてなりません。
とはいえ、とりあえず内容を本の裏表紙を借りて説明すると…
◆時は江戸。魂を自由に沁着させる能力を持つ沁魂屋の瓢馬は、妹のお千鶴と二人暮らし。昔は人形師ジュンザブローと組み、性交人形作りをして、金儲けに夢中だったものの、今は改心。同心・滝野に協力して、奉行所の仕事にその能力を役立てていたが…!?
中津賢也が放つ時代劇こめでぃ連作、第一巻いよいよ刊行!!
まあ、舞台設定云々は別としても、話の作りは基本的に「桃色サバス」や「妖怪仕置人」と同じ、基本一話完結のドタバタコメディ。
そう考えればこの魂を人から物、物から人へと自在に入れ替えることのできる沁魂屋という設定も、それによって作り出される生きたダッチワイフという設定も、非常に使い勝手が良くコメディ向けなのはわからなくもないのですが…。
長続きしなさそうだなぁ…
正直そんな感じ。
まあ、先生のこれからのセンスに期待でしょうかね〜。
「桃色サバス」や「妖怪仕置人」が好きだった人ならば基本的に読めるとは思うのですが、両作品以上の期待をするとまだ裏切られると思います。また、両作品で既にマンネリ化を感じていた人にはオススメ致しません。
逆に両作品をまだ未読で、先生の世界観に染まっていない人であれば、まず立ち読みをオススメというところでしょうか…。
ダッチワイフという設定ではありますが、今時じゃエロとすら呼べないようなライトエロの世界ですので、そちらの方は気にしなくても良いと思います。