週刊石川雅之
著者:石川雅之
イブニングKC/講談社
買いました〜。
皆 その帰る家を見つけるために生きているんだ!
菌を可愛いキャラに描いて人気爆発中の「もやしもん」の石川雅之先生の短編集「週刊石川雅之」をご紹介致します〜。
元はといえばアニメ版のもやしもんを深夜放送で見ていて結構面白いな〜と感想を持ち、原作の方にも手を出してみようと思って Amazon で注文をしたついでに、評価の高かったこの短編集も購入したわけなのですが…。
こっちの方が面白いよ、おい!
とばかりに嵌ってしまいました。
もちろんもやしもんの方も十分に面白いのですけどね〜。
ただ、あっちはまだまだ続いている作品だけにこれからでもレビューできそうだし…。
一瞬の輝きを楽しむ短編の集まりであるだけに、こっちの方を先にご紹介してみようと思いました。
さて、それではネタバレにならない程度にそれぞれの短編をご紹介致しましょう。
- 第1週め「彼女の告白」
三年振りに故郷に戻ってきた一人息子は、なんと女性になっていた…- 第2週め「仮面で踊ろう」
いつも仕事で帰りの遅い旦那の荷物から怪しいパーティー用のマスクが出てきた。
家族はそれぞれにマスクの使われ方を想像するが…- 第3週め「自分を信じた男2」
透明人間といっても良い程存在感のない男二人。
男達はそんな自分の能力を活かすべく、ある決意をするのだった。- 第4週め「ただそれだけで」
日常に疲れた女性。そんな彼女の人生を変える機会は、予想もしないところからやってくる。- 第5週め「趣味の時間」
女性の趣味について語り合う男達。しかし、その中には…- 第6週め「WILD BOYS BLUES」
20 年前殺し屋だった男。しかし今は…- 第7週め「テレビショウ」
透視能力で TV に出て一稼ぎしようとする兄妹。しかし、彼らの超能力はイカサマだった!- 第8週め「急げ隼丸」
姫様を人質に戦を仕掛けてきた隣国に対し、御庭番隼丸が走る!
しかし、敵は思わぬ所に…- 第9週め「フランスの国鳥」
自分の生き方に疑問を持った鶏の親子は、ちやほやされるため鶏を国鳥とするフランスを目指すことにした。
そして、その旅の行方は…- 第10週め「よかったね」
領主様の命により村対抗の大タコの大会が行われることになった。
ちょうど良く巨大なタコを捕らえた北村は意気揚々と会場へと向かうが、なんと大会は凧揚げ大会の聞き間違いであった。
恥を逃れるべく、北村の面々は策を練り上げるが…- 第11週め「バス停」
バス停でふと顔を合わせた眉毛のない少女と青年。それぞれがそれぞれの想いを胸に日々を過ごしている。
ギャグだけでなく、真面目な話も結構含まれます。
しかし、どちらも同じタッチで描く作者だから最後まで読むと大きく裏切られる(良い意味で)ことなんかもしばしば…。
個人的にオススメを挙げるとすれば〜。
・第1週め「彼女の告白」
紹介に書いた部分だけだとよくある話に思えるのですが、その後の展開が凄いです。予想できません。
最後の一コマの描写は最高でした!
・第2週め「仮面で踊ろう」
これもラストがいいですね〜! 人の想像や心配なんてこんなものなのです。
・第9週め「フランスの国鳥」
い〜い話です。そして、もやしもんの菌が好きな方なら、この鶏親子も気に入るでしょう。
・第10週め「よかったね」
最高でした! これだけバッチリ伏線が貼ってあるのに、全然オチが予想できなんだ。
こんな感じでしょうかね〜。
万人にオススメできる作品ではないかと思います。
− おまけ −
というわけで、そのうちもやしもんのレビューもしたいと思います。
…忘れなかったら。