狼と香辛料(2)(3)(4)(5)(6)
著者:支倉凍砂
イラスト:文倉 十
電撃文庫/メディアワークス
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買いました〜。
賢いヒロインは好きですか?
私は大好きです。
そんなこと聞いちゃいない?
全くその通り、失礼致しました…。
さて、1 月からアニメ放送も始まって話題沸騰のこの作品、「狼と香辛料」をご紹介致します。
1 巻のレビューをした時には美少女、獣耳、そして変な言葉から生み出される萌え小説としてのご紹介をしてしまった私ですが…。
反省しています。
いやいや、実にちゃんと商売もしているし恋愛もしているし、大損なんかもしています。
そして何よりも、ヒロインのホロ!
萌えキャラなんて一言で括ってしまうには勿体ない Good キャラですよ〜。
言葉がおかしくて獣耳で美少女だったら単純な萌えキャラ…なんて理屈は通じないようですね。
…..つか、変な法則を勝手に作るなというだけかもしれませんが。
とりあえず簡単な各巻のあらすじを…
と思ったのですが、続き物は難しいですね〜。
各巻のあらすじを書くだけでも、前の巻のネタバレになりそうな要素を含みそうでなかなか書けません。
なので、個人的に思うオススメポイントを幾つか…
- 商売が面白い!
1 巻のレビューの時に書きましたが、商売って本気でやっていくと色々と面白い要素があると思うのですよね。まあ、金が絡むが故に恐ろしくドロドロした世界にも至りやすかったりはするわけなのですが…でもまあ、そこはそれ物語。多少ご都合っぽいような展開がありながらも、綺麗に読み進めることができます。 - サブキャラが面白い!
この物語。メインである主人公ロレンスと賢狼ホロ以外のキャラで、巻を超えて登場するキャラが凄く少ないのですよね。どのキャラも基本その巻限り…(5、6 巻あたりで少し変わってきますが)。まあ、実際の旅を考えればそれも当然というか、主人公達と行動を共にでもしていない限り度々登場することの方が異常とも言えるわけですが、そんな一巻キャラが一巻で捨てるのが勿体ないくらい魅力的です。また登場して欲しいというか、せめてその後を聞かせて欲しい…。そんな感じになります。 - ホロが面白い!
最後はやっぱりこれに尽きますかねー。物凄い良いキャラです!
主人公ロレンスもそれなりに経験を積んだ行商人だけに頭の方は決して悪くないのですが、その彼が知略を尽くして頑張っても、その更に一歩先を行く賢狼ホロ。しかもそれが悪意を持ってロレンスを陥れようとするものではない…というのもまた、非常に魅力的です。他のキャラに喩えるとすれば、悪意のない不二子ちゃんという感じでしょうか? ・・・ちょっと違いますかね。何はともあれ、二人の会話の面白さこそが、この物語の一番の魅力だと思います。
とまあこんな感じですかね。小説よりは敷居が低いであろうアニメ及びコミカライズが現在なされているようですので、そちらの方で気に入った方は是非手に取ってみてください。
剣も魔法も登場しないファンタジーの傑作を楽しめると思います。
ちなみに、私はアニメの方は見れる環境にありませんので、ニコニコ動画辺りに切に願いたいと思っております…。
− おまけ −
コミックの方はびっくりなことに、小梅けいと先生が描かれているのですね〜。
エロマンガ作家の描くホロの色っぽさに期待したいと思います。
※追伸。6 巻まで読まれた方へ…
箱の数が合わない理由って、結局なんだったのん???
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