人形館の殺人

人形館の殺人 (講談社文庫)人形館の殺人
 著者:綾辻 行人

「あれから何度も思い出そうとしてみたんですけどね、どうしても、うまく見えてこないんです。遠すぎて手が届かない—それに何か、形の違う破片がたくさん混ざりこんだパズルみたいな感じで・・・。」

飛龍想一が亡くなった父から相続した京都の邸「人形館」。
近所では子供を対象にした通り魔殺人が横行し、邸の中には父の残したマネキンが
そして、想一の近辺にも彼を狙う正体不明の殺人者が現れる。
館シリーズの4作目。

館シリーズを3作目まで読み続けてきた中で、これが一番面白かったです。
メイントリックと犯人は、ある程度早い段階で分かってしまいますが、それでもなお面白い。
ラストのカタルシスは一番ではないでしょうか?

今までの館シリーズとは、かなり異色な作品ですが、これは良いですよ。
ただし、他の館シリーズを読まずに、いきなりコレを読むとカタルシスが少ないので、注意が必要。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください