かぶく者(1)(2)(3)
漫画:たなか亜希夫
原作:デビッド・宮原
モーニングKC/講談社
買いました〜。
芸の為に 死に向かえ
カッコイイ! そして、面白い!
『軍鶏』で(色々な意味で今)有名なたなか亜希夫先生による歌舞伎漫画『かぶく者』をご紹介いたします。
いや〜、正直言って歌舞伎の世界って知識が皆無なんですよね。
何というか…見たこともない?
日本の伝統芸のひとつなんだから機会があれば見てみたいとも思っているのですが、
これがなかなか機会がない。
でも、そんな私でも正直この作品は面白いです!
なんかね、見れる! そして、魅せられる!
まあ、逆に歌舞伎に詳しい人からみたらどうなのかはわかりませんけどね。
駆け出しながらも天性の才能に恵まれた歌舞伎役者市坂新九郎。
しかし、彼の目指すものは伝統も格式も関係なく、ただご見物(観客)を“かぶく”のみ!
そんな新九郎が、伝統ある梨園に生まれた役者仲村宗太郎。
実力で地位を得た孤高の女形芳沢恋四郎等と関わり合いながら、役者として成長していく。
※かぶく=ご見物(観客)の心をつかみ、意のままに揺さぶるこ事
そんな感じのストーリーとしてはまあよくある形の話なのですが、
それを歌舞伎を通して描いているのが何よりも見どころですよね。
ストーリー云々とか主人公の成長云々よりも、ひとつひとつの劇の中で繰り広げられる駆け引きが何よりも楽しいです。
また、コミックの 1 巻では後々色々と絡んできそうな伏線がちらほらと描かれていたり、
3 巻では共演の役者を潰してしまう天才役者山中銀乃介の登場とまだまだ盛り上がりそうな感じです。
正直読む人を選ぶものもある作品なのですが…
とりあえず万人にオススメしておこうと思います。
機会がありましたら是非手に取ってみてください!