PSYCHE
著者:唐辺葉介
イラスト:冬目景
SQUARE ENIX NOVELS
買いました〜。
「しかしこの家は気持ち悪いな。きみの内蔵のなかにいるみたいだ」
あぁもぉ、全然意味わかんない!
とまあ、何とも語りようも表現のしようもない感じの感想をもってしまった作品「PSYCHE (プシュケ) 」をご紹介致します。
え〜っと、内容はと言いますと…
主人公佐方直之は、事故で父母・姉の家族全員を亡くしてしまった。
しかし、家の中でだけ彼の目には家族たちの姿が見えていた。
酷く曖昧で希薄で、何をするわけでもない家族たち。その存在に慣れてしまった直之は、特に気にすることもなく趣味の絵を描き。
時折遊びにくる親戚の子川澄藍子と遊んだりしながら日々を過ごしていた。「半年くらい前からナオちゃんがよく言うようになった、その、アイって子はうちにはいないのよ。多分、その子は実在しない、ナオちゃんにしか見えない人だと思うの」
そう、川澄家の人に告げられるその日までは…
その瞬間から、彼の世界は徐々に歪み、腐り、そして崩れ落ちていく。
う〜ん、こんな感じかな?
何とも表現しづらいものがあるのですよ〜〜〜。
Amazon の評価もキッパリ分かれて、両極端にしか紹介されていませんしね。
正直、かな〜り読む人を選ぶ作品〜〜〜。
でも、漫画と違って立ち読みから勧めるのも難しいのですよねー。
う〜ん…
・ドロドロとした世界
・暗い方向での心理描写
・考え方次第で色々な方向への結論が出せる「風呂敷広げて畳まない方式」
この辺のキーワードにビビッと来る人であれば、読んでも OK な感じでしょうかね。
− おまけ −
え? 何でそんな作品を買ったのかって???
当然ジャケ買いに決まってるじゃん!
冬目先生の絵に惹かれたのですよー。
好きなんだもん、仕方ないじゃん!
でもね、先生のイラストは表紙だけですので、そこに期待して買っちゃダメだよ。
個人的には冬目先生のファンとか言っているだけに、暗い話も嫌いじゃないんですよね。
人間心理を極端に描いた作品だって結構好きです。
なので、この作品にも良さそうな部分はぽつぽつと見られるのですけどねー。
・・・・・如何せん、中途半端。
もっとぐじょぐじょな展開になるとか、もりもり人が腐っちゃうとか…
どうせグロテスクさを盛り上げるのならば、もっとしっかりやって欲しかった気がするのですよね。
まあ、私が読みとれなかった部分に主題があるのかもしれませんけども…