パシパエーの宴 コメントを残す パシパエーの宴 著者:とり・みき 「クダンハ、ウソヲイワヌ」 とり・みきのシリアス系の伝奇・怪奇・SF作品を集めた短編集。 くだんに取り組んだ表題作のほか、書き下ろし最新作「鏡地獄」などを含む。 表題作「パシパエーの宴」は南方熊楠、ギリシャ神話まで絡ませた意欲作。 他にも、「石神伝説」の系譜に連なる「甕」など、とり・みきの懐の深さを感じさせる短編集に仕上がっています。 個人的には、ある日目が覚めたら冷蔵庫になっていた少女を描く「冷蔵(庫)人間1号」がお気に入り。
くだんからの伝言 コメントを残す くだんからの伝言 著者:柳原 望 地方のコミュニティFMを占拠した"くだん"と名乗る男。 彼の予言は次々と的中する。はたして彼の目的は? 柳原さんには珍しくシリアスな話。結構好きです。 人面牛頭の妖怪くだん(件)は凶兆を予言するが、極端に寿命が短いと言う設定をうまく生かしたストーリ。 第二のくだん誕生を予感させるラストも秀逸。 続きを読む →