小説」タグアーカイブ

渋谷ルシファー

2128WTXA88L._SL75_.jpg「渋谷ルシファー」
 著者:花村 萬月
渋谷ルシファーを久しぶりに読み返しました。
初期の萬月は良いなぁ。
直木賞を取ってからは遠ざかっていたけれど、最近無性に読み返したくなってきました。
「皆月」「重金属青年団」「なで肩の狐」あたりを読み返すかな。
最近新作が出てたみたいなので、そちらも読んでみたいかも。

で、渋谷ルシファーに戻って、これはデビュー作ゴッドプレイス物語の後日談的作品なんですが、前作の主役が脇に回ります。
1話目の「Me and The Devil Blues」ですがロバート・ジョンソンの同名曲のタイトルです。
The Complete Recordings辺りに収録されてます。
実は昔、渋谷ルシファーを読んだ後、このCDを探しにタワーレコードに行った覚えがあります。こちらも久しぶりに聞いてみるか。

そう言えば、ロバートジョンソンの伝説にクロスロードで悪魔と取引をしてブルースのスピリットを手に入れたってのがあるけど、この辺は20世紀少年 17巻でも引用されてたなぁ。
# ダミアン吉田が西日暮里の交差点で悪魔くんと出会うエピソード

なんか今日はとりとめがないですな。
とりあえず、明日は20世紀少年の18巻を買いに行くか。

生ける屍の死

512Y7GX4PYL._SL75_.jpg「生ける屍の死」
 著者:山口 雅也

一度死んでも蘇る世界で起こる連続殺人、探偵も容疑者もすべて死体である環境でなぜ殺人が起こるのか?
殺人犯の動機は、これしかありえないと言う動機です。
他の山口雅也の小説にも言えることですが、舞台設定は奇妙なのに解決はスマートです。
一見、変化球に見えるけれども、それは舞台が捻れているからで実は直球ド真ん中で勝負してます。

読後感は、かなり爽快。