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パシパエーの宴

514F0CYXX3L._SL75_.jpgパシパエーの宴
 著者:とり・みき

「クダンハ、ウソヲイワヌ」

とり・みきのシリアス系の伝奇・怪奇・SF作品を集めた短編集。
くだんに取り組んだ表題作のほか、書き下ろし最新作「鏡地獄」などを含む。

表題作「パシパエーの宴」は南方熊楠、ギリシャ神話まで絡ませた意欲作。
他にも、「石神伝説」の系譜に連なる「甕」など、とり・みきの懐の深さを感じさせる短編集に仕上がっています。
個人的には、ある日目が覚めたら冷蔵庫になっていた少女を描く「冷蔵(庫)人間1号」がお気に入り。

くだんからの伝言

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 著者:柳原 望

地方のコミュニティFMを占拠した"くだん"と名乗る男。
彼の予言は次々と的中する。はたして彼の目的は?

柳原さんには珍しくシリアスな話。結構好きです。
人面牛頭の妖怪くだん(件)は凶兆を予言するが、極端に寿命が短いと言う設定をうまく生かしたストーリ。
第二のくだん誕生を予感させるラストも秀逸。
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