12月のベロニカ

だい〜ぶ前ですが(汗)。51T6GC9QZHL._SL75_.jpg12月のベロニカ買いました〜。
これ、えぇ〜話なんですよ。面白いんですよ。
未だに『ライトノベル』の枠組みがイマイチよくわかってないので、これがラノベになるのかそうでないのかの判断がよくわからなかったりするのですが、出版社的にはラノベとして扱ってもいいのかな。ファンタジア長編小説大賞の第14回大賞をとった作品らしいので、そういう意味でもラノベに近い位置づけのように思えるのですが。これが、そんなもんじゃないのです! 練り上げられたストーリーと、考えられた演出効果。他のラノベにはない面白さがあるのです!

こういうののレビュー書くのって難しいですね〜。これを読んでいる方が、既に本書を読み終わっているのであれば何ら問題はないのですが。そうでないと、ここに書く一言でこの本の面白みを削ってしまう事を考えると、どーにも罪深すぎて書きようがありません(苦笑)。それなので、やっぱり本書の内容には微妙に触れる程度にして、核心には触れないように心がけながら
とりあえずこの作品不器用な男達がカッコイイです!!! 特に主人公と一緒に行動するハキュリーがカッコイイです!!! ロマンです! 全てを擲って、自分の想いの為に生きる姿に感動します!
前半、ストーリーはとても不思議な形で展開します。不思議というのも変な表現なのですが、これ以外の上手い言い方が思いつかない。何とも、奇妙な違和感というか、ズレを伴って物語は進行していくのです。最初は、それは作者の表現力が下手な結果こうなっているのかなぁ? と、失礼な事を考えながら読み進めていったのですが、物語の中盤。囚われの身になっていたヒロインが、助けにきた主人公を見て叫ぶ一言。その、たった一言で今まで感じていた違和感が一気に消え去ります。それまで展開されてきた物語にどういう意味があったのか、そしてどんな出来事になってきたのか。霧が晴れていくように、全てが解明するその一瞬! 感動しました(笑)。その演出も必見です。
作者の方は、この他には短編集を1冊出しているだけで(その1冊も、そのウチここでのネタに使おうかと思っているので、書くわけにいかないのですが(苦笑))もっと読んでみたいぞ〜というのが唯一文句を言いたいところ。それ以外は本当にいいです。
是非機会がありましたら、御一読を〜。

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