機種:PlayStation
発売日:1997/10/16
発売元:アスキー
ジャンル:RPG
■あなたが「勇者」じゃない場合
ファイナルファンタジーやドラクエなどの王道RPGとは一味違う2DのRPG。
「PS1ソフトでオススメRPGを教えてくれ!」ときたら、私はまずコレを挙げます。
ネタバレしない程度にシステムのポイントを列挙。
・主人公のいる世界はRPGでよくあるような「勇者」がいる世界
・主人公は行動に制限時間があり、超えるとゲームオーバー。食べ物アイテム使うと時間延長できる
・世界には時刻(昼と夜)、曜日(7日で一週間)の設定がある。住人はそれに従って生活パターンがある
・人々の悩みを解決してあげたり、勇者に殺されたモンスターを助けてあげると「ラブ」(経験値に相当)がもらえる。ラブを貯めると主人公の行動可能時間が増える
・RPGでよくある、モンスターとの戦闘は無い
・ゲーム内でMD(Moon Disk)を入手するとBGMを変更できる
で、主題は「立場が違う人々から見た勇者の行動の善悪」「殺されたモンスターの救済」といったような、既存の王道RPGに対する皮肉。ゲーム内の雰囲気は絵本のようで、ブラックな大人の絵本とも言いましょうか。世界の住人も個性的です。
あと、(当時の)実在アーティストが手掛けた音楽が素晴らしい。以前に復刻サントラが出ていますが買い逃しました。ギャー。
最後に、気になる点。
・独特の世界観、雰囲気は人を選ぶかも?
・謎解きは攻略情報が無いと難しい。自力攻略ではかなりの時間が必要(できれば時間を掛けてまったりプレイした方が良い)
・サクサク、スピーティな展開を期待する人には向かない。待つことも重要
ということで、
RPG好きな人にプレイしていただきたい一品。