戦塵外史 野を馳せる風のごとく
著者:花田 一三六
イラスト:廣岡 政樹
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買いました〜。
ひとつ、派手にやろうじゃないか!
関連記事の「黎明の双星」のコメントに…
>次はまたダリウスが登場するような戦記物を書いて欲しいなぁ〜。
とはまあ確かに書いたわけではありますが、まさか本当に来るとは思いませんでした〜!
角川スニーカーで出たヤツの再版ですけどね。
でも、もちろん嬉しいですよ〜。
どうもこの『戦塵外史シリーズ』として他のダリウスの話も出していくみたいだし…。
そうすれば新作が登場する可能性だってあるわけですし…。
何よりも、スニーカー版も持っているというのに現にこうして買っているわけですし…。
ぷり〜ず、ストップ!
金の無駄とは言わないで〜〜〜。
とまあ、今回はそんな感じの『戦塵外史 野を馳せる風のごとく』のご紹介です。
とりあえずいつも通りに裏表紙の紹介文を借りると…
「どけえいっ」
一陣の風のごとく戦場を駆け抜ける赤毛の巨馬。騎乗する男が振るうのは、一スタルト(約三・六メートル)はあろうかという“削り出し”の大槍だ。それに触れた五人の兵士の首が一度に飛ぶ。人間業ではない。
彼の名はダリウス。今は亡きアバール大公国の世継ぎである。その存在すべてが桁外れの男であった。
「兵を挙げて頂きたく存じます」
彼の内縁の妻アスティアが連れてきたのは、亡国の皇女フィアナだった。生ぬるい平和に退屈していたダリウスは即決した。たった五人で一国を奪う……。こんな愉快なことが他にあるだろうか。
「ひとつ派手にやろうじゃないか!」
とまあ、こんな感じ…。
個人的に戦モノにおいては、完全無欠の英雄が登場する作品はあんまり好きではなく。拮抗した強大な力を持つ者同士の戦いよりも、明らかに弱い者が策を用いて辛くも強者に勝利するというシチュエーションが好きなもので、この作品の主人公『ダリウス』のような何をやっても無敵なキャラはある意味そんなに好きでもない筈なのですが。やることがたった五人で一国を奪うみたいな無謀になると、また話は別です。メチャメチャ良いです!
また、戦を描いた作品ではありますが、架空戦闘モノの様な細かい設定があるわけではなく、実際にはあり得ない軽い展開ながらもそこが爽快に読めます。戦闘描写に付いていくのが苦手な方にもオススメ〜。
逆に、非常に細かい設定でのストーリー展開を期待してしまう人には、あまりオススメできないものがあるとも言えます。
まあ、とりあえずこの後の作品に期待ですかね〜。
− おまけ −でも、イラストはスニーカー版と同じに米田 仁士先生が良かったなぁ〜。