エビアンワンダーREACT (2)
著者:おがき ちか
ZERO-SUM COMICS/一迅社
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買いました〜。
…「悪魔と契約し為す者」 |
銀符として私は── |
悪魔ペイシェントを告発する! |
地獄のために悪人の魂を刈りとる者『銀符』。
その銀符であるフレデリカの旅を描いた「エビアンワンダー」シリーズの最終巻になります。いや〜、納得でした! 面白かったですよ〜。
まあ、最終巻ということもあってか。物語を終わらせようという雰囲気の急展開ぶりも感じられますが、それぞれのキャラクターの役割、確執、そして謎…。どれもが実に綺麗に語られております。
それ故に、どこをどうピックアップしてもネタばらしに繋がってしまう為、全然書けずに困った部分もありますが…。
とりあえず、「エビアンワンダー」「エビアンワンダー REACT」と読まれてきた方には絶対オススメ!
フレデリカとハウリィ。そしてフェイ・イの結末をちゃんと見届けてあげてください。
− おまけ −悪魔いいッスね、悪魔!
このエビアンワンダーの世界の悪魔、実に憎めません。
何というか、神よりも全然人間くさくていい連中です。
でも、やっぱり善人ではありません…悪魔だけに。
そして、前の「エビアンワンダー」のレビューの中にも書きましたけど。
やっぱり『銀符』の設定捨てるのは勿体ないッス。
絶対いい設定ですからね〜。
対抗する存在『七錘』の設定も全然活かせませんでしたしね。
正直作者様には、この世界観やそれぞれの設定を活かして新しい話を書いて欲しいものであります…。
とはいえ、フレデリカの過去、契約の内容、ペイシェントの目的、ハウリィとフェイ・イの関係、etcetc…
と、気が付かないウチに張り巡らされていた伏線は、実に綺麗に回収完了…。
その構成には感嘆の思いを抱かずにはいられませんでした。