鬼喰う鬼
著者:野火迅
「さればこそ、無情の鬼は、人の世を踏みにじるばかりというたのじゃ」
渡辺綱、坂田金時らによる大枝山の酒呑童子討伐を再構成した伝奇小説。
主人公は渡辺綱に育てられた隻腕隻眼の鬼にして征夷大将軍の源雷光(幼名:稜王丸)。
武家社会に息づく鬼の系譜を大胆に描写!
この小説世界では、主人公だけでなく、渡辺綱・坂田金時までも鬼だったことになっており、鬼vs鬼の超絶バトルが繰り広げられる。
いや、しかしこの人の描く古代日本は面白いね。
実在の人物が鬼だと言われても妙に納得させられる。
荒唐無稽な歴史伝奇モノが好きな方にオススメ。