ボクの社長サマ (1)
著者:あろ ひろし
MANGA TIME COMICS/芳文社
随分前に買いました〜。
私が新社長の 羽衣天女です。 |
あろひろし先生何をやっているのでしょうか…
思わずそんなふうに思ってしまうこの作品。
月刊少年ジャンプで『優&魅衣』を連載していた時から既に 20 年以上…。
これほど苦労して迷走しながらも、漫画という世界で頑張り続けている作者も珍しい気がします。
完全にギャグであった『優&魅衣』から、ストーリーを重視した『シェリフ』や『雲海の旅人』。ホラーを描いた『たからもの』。そして 18 禁漫画『桃色物件(ピンクハウス)』に至るまで、本当に色々なものにチャレンジしています。
どれも今ひとつ感があるのですけどね…
基本のノリは変えられない作者なのか、どの漫画にも『ぱらのい屋劇場』から引きずるナンセンスギャグの形式が見られます。そんなノリで 18 禁漫画が描けるのか…というと、当然描き切れていません。
『桃色物件(ピンクハウス)』に至っては、18 禁のロゴが書かれているのが逆に痛々しくすら見えてしまいます。
そんなあろ先生の新しいチャレンジ! 本格四コマ初挑戦のこの作品『ボクの社長サマ』。
やはりイマイチ感が拭えません…
それでも 18 禁漫画に比べればナンセンスギャグを受け入れやすい四コマの世界。
構成等を見てもかなり頑張っている姿が見られるので、応援したいところです。
とまあ、色々と書いておりますが…。個人的には結構好きな作者さんなのですよ。
特に、『シェリフ』『ハンター・キャッツ』『雲海の旅人』等のストーリー重視の作品がどれも未完であり、世間の評価はどうかわからないけど個人的には是非続きを読んでみたいという願いもありますし…。
あと、どこまでもギャグの世界としての評価が強いあろ先生ですが、『たからもの』に見られるホラー作品の出来も馬鹿にできないものがあり、短編ホラー集みたいなものも正直見てみたい気がします。
このまま漫画の世界から離れずに、いつか未完の作品を描きあげて欲しいと心から願うばかりであります…。
この作品の連載は短いかもですけどね…
え〜っと…小学生社長という設定で、一見萌え要素の強い作品のように思われますが…。
基本的には、あろ先生らしい作品です。
昔からのファンの人にはオススメかな…。