-嘘をね、嘘と承知で信じ込む。
-煙に巻かれ霞に眩まされ、それでもいいと夢を見る。
-これは夢だと知り乍ら、知ってい乍ら信じ込む、
-夢の中で生きるしか、
健やかに生きる術は無いんだ
あちら立てればこちらが立たず、八方塞の状況を、双方立ててつつがなく、八方丸く収める小股潜りの又市の化物仕掛けの狂言芝居。
小股潜りの又市と、いずれ百物語本を開版しようと諸国を巡り歩き怪談奇談を聞いて回る山岡百介。
山猫廻しのおぎん、事触れの治平、御燈の小右衛門ら脇を固める魅力的な悪党達も楽しい。
巷説百物語、続巷説百物語は、若い百介が実際に又市たちと事件の渦中に居たときのお話。
後巷説百物語は、明治維新後、百介が若い人たちに自分の体験した怪異談を話し、その話を元に実際に明治の御世で起きている摩訶不思議な事件も解決されると言う二重構造のお話。
どちらも捨てがたいですね。
最近出た前巷説百物語も、早く読まねばだな。
実は、巷説百物語は発売当初に買っていたのですが、なぜか積んだまま忘れ去っていて、最近ヨメのススメで読み出した所存。
嗤う伊右衛門にも出てきた小股潜りの又市が主役の話らしいと思って、買ったのですがなぜか忘れ去られていたようです (^^;;;
#伊右衛門は何回も読み直してるのに、おかしな話だ
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