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前巷説百物語

前巷説百物語 (怪BOOKS)前巷説百物語
 著者:京極夏彦

「泣き乍ら帳尻合わせるばかりが人の道じゃねえ。
騙して賺して謀って、夢ェ見させてやることだって出来るじゃねェか。
神や仏ってな、その夢なんだろが。神も仏もねェ世なら、化物でも何でも構いやしねェ。
所詮この世は嘘ッ八だ。嘘と承知で収められねェものかよゥ。

小股潜りの又市が御行になる前、御燈の小右衛門や山猫廻しのおぎんと組んで仕事を始める前の駆け出しの頃のお話。
荒唐無稽な大仕掛けを仕掛ける「寝肥」や「周防大蟆」、御燈の小右衛門との出会いを描いた「かみなり」など前三作とは違った趣。
青臭い又市が、時に失敗をしながらも成長していくさまは読んでいて楽しい。
駆け出しの頃の話なので、前三作のような凝りに凝った大仕掛けは無いが、これはこれで楽しいです。

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巷説百物語

巷説百物語続巷説百物語後巷説百物語巷説百物語続巷説百物語後巷説百物語
 著者:京極夏彦

-嘘をね、嘘と承知で信じ込む。
-煙に巻かれ霞に眩まされ、それでもいいと夢を見る。
-これは夢だと知り乍ら、知ってい乍ら信じ込む、
-夢の中で生きるしか、
健やかに生きる術は無いんだ

あちら立てればこちらが立たず、八方塞の状況を、双方立ててつつがなく、八方丸く収める小股潜りの又市の化物仕掛けの狂言芝居。
小股潜りの又市と、いずれ百物語本を開版しようと諸国を巡り歩き怪談奇談を聞いて回る山岡百介。
山猫廻しのおぎん、事触れの治平、御燈の小右衛門ら脇を固める魅力的な悪党達も楽しい。

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