GA-芸術科アートデザインクラス (1)
著者:きゆづき さとこ
MANGA TIME KR COMICS/芳文社
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買いました〜。
「棺担ぎのクロ」がなかなかのヒット作だったばかりに、ついつい踊らされて買ってしまった「GA-芸術科アートデザインクラス 1 巻」をご紹介いたします。
とまあ、こんな感じの書き出しをすると「ハズレを引いたのか?」と思われてしまうそうですが、いえいえこれがなかなか。
読者を選ぶかな〜という感じも多少あるのですが、面白かったです。
さて、いったいどんな話なのかと申しますと、簡単に言うと高校の芸術科を舞台に以下の 5 人の女の子が繰り広げるドタバタの四コママンガです。
- キサラギ(山口 如月) − 平凡地味時々天然。何事も一生懸命。
と、キャラ紹介には書かれていますが、時々じゃなくて常に天然にして物凄い努力家。炭酸で酔う特異体質。一応主人公…なのかな?- ノダミキ(野田 ミキ) − おしゃれ姫。お祭り好き。ムードメーカー。
キサラギとは対照的な天才肌。発想には素晴らしいものがあるけど努力がない。ムードメーカーであると同時にトラブルメーカー。別名:闇の錬金術者。- トモカネ(友兼) − 一本足りない熱血派。何事も体力で解決。
絶対一本じゃ済まないくらい足りていない体力キャラ。もしくは暴力キャラ。下の名前が未だに不明。- ナミコさん(野崎 奈三子) − グループのお姉さん。姉御肌。
面倒見の良いしっかりさん。しかし、キャラがちょっと薄目。でも巨乳。- キョージュ(大道 雅) − 寡黙なフシギ優等生。
何でも知ってるスーパーキャラ。しかし、行動が読めない。物凄いいい人。婚約者がいるらしい。
女子高生を主人公にドタバタをやる四コマと言いますと、何となく「あずまんが大王」を思い浮かべる方もいるかと思いますが、ぶっちゃけキャラはまさに近いものがありますかね。
でもまあ、特徴を明確にして個性あるキャラ設定をしていけばある程度は被るのも当然といえば当然。
どちらかといえば、この 5 人をメインにしてそれ以外のキャラを滅多に登場させないで勝負しているあたり、なかなか立派な作品ではないかと思います。
また、芸術・美術という意味だと「スケッチブック」を思い浮かべる方が居られるかもしれませんが、それよりもかなり真面目に芸術・美術やっております。
それ故、専門用語を含む技術的な世界が結構登場するため、美術系の知識がある方がもっと楽しめるかな? と感じる部分があり、上記で読者を選ぶ云々と書いたのはその辺になります。
個人的にはそういう部分を除いたとしても十分に楽しめた気がしますけどね。
あと、「棺担ぎのクロ」同様にカラーが非常に丁寧で綺麗です。
カラーページだからできるネタを結構ふんだんに用いているのもあり、それらをそのままの色で収録してくれた出版社の人には感謝ですね。
そのへんもオススメです。
絵柄は「棺担ぎのクロ」。世界観は「あずまんが大王」や「スケッチブック」を楽しめた人であれば、とりあえず手に取ってみることオススメという感じでしょうか。
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