パズル(上)(下)(上巻画像なし)
漫画:三部 けい
原作:山田 悠介
Kadokawa Camics A/角川書店
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買いました〜。
「生きる上での最大の障害は期待を持つことだ それは明日に依存して今日を失うことであるから」 |
セネカ |
色々な意味で今大人気の作家山田悠介先生の作品『パズル』。
それを『カミヤドリ』の三部けい先生がコミック化した『パズル(上)(下)』をご紹介致します。
突如占拠された学校。
人質にとられた教師。
犯人の要求はひとつ。
学校中に隠された2000ピースのパズルを探し出し、
絵を完成させること。
失敗すれば、人質の教師は吊される。
参加自由で開始されたゲームに、
残った 7 人の生徒達が考え動く。
タイムリミットは 48 時間。
とまあ、こんな設定の中で物語は進みます。
ただし、帯にも書いてある通り原作とは全く異なる展開らしいので、
この部分以外は全然原作と違っているかもしれません…。
ぶっちゃけ原作読んでないのでわかりません…。
でも、とりあえずコミックの方は面白かったですよー。
三部 けい先生らしいと言いましょうか…
さすが18禁マンガ出身とでも言いましょうか…いやいや。
かな〜りダークな仕上がりになっていると言えるのではないかと思います。
また、上下巻という短い中で物語を進展させているのもあってか、
多少強引で慌ただしい感じも否めないのですが、
基本軸となる参加者・犯人の心理状況は納得できるものがあったような気がします。
あと、ものすご〜〜〜〜く個人的な好みになってしまうのですが、
セリフフェチ的な性格の強い私にとっては、所々に登場するシェイクスピアの引用や、
歴史的偉人の言葉が非常に印象的でシーンを盛り上げている気がしました。
原作ファンどうこうという意味ではまったく語ることができませんので〜〜〜
人間のドロドロした暗部。他者への依存と差別意識。
そういった“人”の物語が好きな人。もしくは、セリフフェチ。
ふくよかな女性キャラ好きな人には、とりあえず立ち読みをオススメしたいと思います。
− おまけ −
あとがきで『カミヤドリ』の連載を再開したことが書かれていました。ウレシイですね〜。
コミックになるのを、指折り数えて待ちたいものであります。