電波女と青春男
著者:入間人間
イラスト:†ブリキ
メディアワークス/電撃文庫
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買いました〜。
「今から一緒に空を飛んでやる。出来なかったらお前、地球人になれ」
何やら何処かでみたことある雰囲気?
「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん」で不思議なデビューを飾った入間人間先生の最新作『電波女と青春男』をご紹介致します〜。
まずはいつも通りに表紙折り返しのあらすじを借りまして…
宇宙人が見守ると噂されるこの町で、俺の青春ポイント獲得ミッション(具体的には女の子との甘酸っぱい高校ライフ大作戦)はスタートした。
「地球は狙われている」らしい。同居する布団ぐるぐる電波女・藤和エリオからの引用だ。俺の青春ポイントが低下する要因であり、本ミッションを阻害する根源でもある。
天然癒し系な爽やか健康娘・リュウシさんや、モデルさんもびっくりの長身(コスプレ)少女・前川さんとの青春ポイント急上昇的出会いを経たにもかかわらず、俺の隣にはなぜか布団でぐーるぐるな電波女がいるわけで……。
……俺の青春って、一体どーなんの?
とまあ、こんな話。
個人的にはどーしても、田中ロミオ先生の『AURA ~魔竜院光牙最後の闘い~』を思い出さずにはいられない設定というかシチュエーションなんですけど…
とはいえ、前に別の記事でも書きましたが、ここで部外者も部外者な単なる読者がパクリだ何だと叫ぶのはおかしいと思うのですよ。
いいじゃん、アレンジでもパクリでもオマージュでもインスパイアでも…
元ネタを書いた人が文句言ったのなら問題ですが、そうじゃなくて楽しめる作品が書かれているのであれば、それは全然 OK な話だと思うのですよね。
…前に同じこと書いた記事が、実は同じ作者さんであることがちょっと重たいですけど。
話的には『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』とは打って変わって全然異なる感じなので、『みーまー』と同じ様な展開を期待している人にはあまりオススメできません。でも、主人公の一人語りなんかの部分にはまだ色濃く『みーまー』の雰囲気も残されており、全体的な展開よりもキャラの個性で読まれていた人ならば結構読めるのではないかな〜と思います。
私としては、まだそういった部分が新しい作品として上手に確立できておらず、もう一歩欲しいな〜という感じの部分も多かった感想ですが、だからこそこれからにはまた期待したいものですね。
ところで、この作品は続編出すつもりなのかな?
話的にはそれなりに纏まって完結しておりますけども、それぞれのキャラクターの面白さはもう少し読んでみたい気がします。
あと、ヒロインの過去の謎とかね。
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