パシパエーの宴 コメントを残す パシパエーの宴 著者:とり・みき 「クダンハ、ウソヲイワヌ」 とり・みきのシリアス系の伝奇・怪奇・SF作品を集めた短編集。 くだんに取り組んだ表題作のほか、書き下ろし最新作「鏡地獄」などを含む。 表題作「パシパエーの宴」は南方熊楠、ギリシャ神話まで絡ませた意欲作。 他にも、「石神伝説」の系譜に連なる「甕」など、とり・みきの懐の深さを感じさせる短編集に仕上がっています。 個人的には、ある日目が覚めたら冷蔵庫になっていた少女を描く「冷蔵(庫)人間1号」がお気に入り。