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ZOKUDAM

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 著者:森 博嗣

「違うよぉ。博士は大まかなコンセプトを決めただけで、設計した人間は別にいるし。その人が下請けの工場に部品を発注して、そこの工場でも誰かが設計をして、そのまた下請けに部品を発注して、最後は町工場でおばさんとかおじさんが、旋盤とかプレス機とかを使って、図面どおり、指示どおり、わけもわからず作ったわけよ」

ZOKUDAM が怪獣と対決するために作成している巨大ロボット(と言っても全高はRX-78の2/3程度)「赤い稲妻」と「青い稲妻」。
パイロットとして選ばれたロミ・品川とケン・十河のとりあえずの仕事はマニュアル読みだ。
敵対組織 TAIGON との壮絶な情報戦やら、大雨で地下施設が浸水しそうになったりしながらも物語は TAIGON の操るロボットとの対決に向けてゆるゆると進んでいく。

ZOKUに続く Zシリーズ第2弾。っていうか、登場人物が重複するだけのパラレルワールドモノと思われます。
前作で悪の悪戯組織として活躍した ZOKU のロミ・品川をメインに話が進む。
メインは2つの対立組織によるロボット対決までの道程。
なので、対決した結果は描かれません。あくまでも対決までのお話。
ロボットバトルを期待すると肩透かしを食うので、ご注意。

工学部・水柿助教授シリーズや、森博嗣の工作系エッセイ(工作少年の日々など)が好きな方にオススメ。
お話の性格上、前作を読んでいる必要は全くありません。