投稿者「をかもと」のアーカイブ

WordPress 2.5.1 へのアップデート

2.5系で初のセキュリティフィックスが出た記念に WordPress 2.5.1 にアップデートしました。

幾つかのプラグインはアップデートが必要になったが、概ね問題なし。
Popularity Contest だけが、正常に動作しなかった。
とりあえず、作者サイトのリンクから辿った SVN Repository に置いてあった 1.3b4 にバージョンアップしたら動作した。
正式な配布開始までは、これでしのごう。

他のプラグインは、Geo Mashup 以外は 2.5 対応のモノがあったので、バージョンアップ。
幾つかのプラグインのアップデートには自動アップデート機能を使ってみたが、楽チンだ。

黒猫館の殺人

黒猫館の殺人 (講談社文庫)黒猫館の殺人
 著者:綾辻 行人

「いいねえ、北海道は」
「梅雨が無いのも台風が来ないのも確かにいいけどね、問題の核心はなによりもまず、あいつらがいないことだ」
「あいつら?何ですか、それ」
「ゴキブリに決まってるだろう」

ホテル火災に巻き込まれ、記憶をなくした男。
彼が火災現場から持ち出した手記には、中村青児の設計した館"黒猫館"で起こった事件が綴られていた。
鹿谷は、どこにあるとも知れない黒猫館を探し、彼の記憶を取り戻すことができるのか?

館シリーズ6作目。トリックのスケールは大きいけどうーん。
はじめにトリックありきで物語を作った感満点ですね。
叙述トリックと言うよりは間違い探し感の高い小ネタ満載です。

時計館の殺人

時計館の殺人 (講談社文庫)時計館の殺人
 著者:綾辻 行人

「"現実"という名の巨大幻想を造り出し、これを確かな基本として万人に認めさせ、信じさせるような圧力を加え続けることが、この社会と言うものの最大の役割なんだと思う。そうすることによって初めて、人々に安定が供給されるわけだ。」

鎌倉の郊外に立つ時計館。その館は当時の当主がコレクションした108もの時計で埋め尽くされている。
幽霊が現れるという噂があるその館に取材のために訪れた雑誌「CHAOS」の編集者と霊能力者、W****大の超常現象研究会(ミステリ研)のメンバ達。
10年前に時計館で起こった痛ましい事故と、彼らを襲う連続殺人との関係とは?

館シリーズ5作目。場を支配する大掛かりなメイントリックを擁する閉ざされた館モノ。
事件が起こっている館内と、事件を知らずに他の謎を追っている館外の探偵役。
構図は氏のデビュー作「十角館の殺人」と全く同じですね。
解決後、真相がひっくりかえる所は流石ですが

人形館の殺人

人形館の殺人 (講談社文庫)人形館の殺人
 著者:綾辻 行人

「あれから何度も思い出そうとしてみたんですけどね、どうしても、うまく見えてこないんです。遠すぎて手が届かない—それに何か、形の違う破片がたくさん混ざりこんだパズルみたいな感じで・・・。」

飛龍想一が亡くなった父から相続した京都の邸「人形館」。
近所では子供を対象にした通り魔殺人が横行し、邸の中には父の残したマネキンが
そして、想一の近辺にも彼を狙う正体不明の殺人者が現れる。
館シリーズの4作目。

館シリーズを3作目まで読み続けてきた中で、これが一番面白かったです。
メイントリックと犯人は、ある程度早い段階で分かってしまいますが、それでもなお面白い。
ラストのカタルシスは一番ではないでしょうか?

今までの館シリーズとは、かなり異色な作品ですが、これは良いですよ。
ただし、他の館シリーズを読まずに、いきなりコレを読むとカタルシスが少ないので、注意が必要。

迷路館の殺人

迷路館の殺人 (講談社文庫)迷路館の殺人
 著者:綾辻 行人

「いわゆる作品の完成度だとか、売れる売れないとか、そんなのは極端に云ってしまえば、私にとってはどうでもいいことなんです。こんなトリックは実現不可能だとか、警察の捜査方法の記述が実際と違うとかね、細かい作品のキズをあげつらうような評価の仕方もうんざりです。肝心なのは、正にその、何か過剰なものにどれだけ私の心が共鳴するかということ」

中村青児設計の迷路館で実際に起こった殺人事件を元に"鹿谷門実"という作家が書いたミステリという形式で描かれる館シリーズ3作目。
本格ミステリの巨匠"宮垣葉太郎"の還暦祝いに集まった4人の推理作家と、編集者・書評家・本格マニア。
外界から遮断された館の中で彼らを襲う惨劇。

作中作に目次や"あとがき"、扉や奥付まで付けてしまう懲りよう。
作者が相当楽しみながら作った作品ですね。
読んでるほうも、作品世界に引き込まれてしまいます。

エピローグでのどんでん返しは、小気味良かった。

水車館の殺人

水車館の殺人 (講談社文庫)水車館の殺人
 著者:綾辻 行人

「何て云うか、しっくりしないんですねぇ。
 常々僕は考えているんですけど、物事っていうのは、どんなものであれ、一種ジグソー・パズルみたいな性格がある。それはいくつものピースの組み合わせによって構成された立体的なパズルで、その構成の仕方によって幾通りもの絵柄—というよりも"形"を持つようになるわけで。早い話が、去年の事件について警察が構成した"形"を見てると—、違うんだなあ。どこか間違ってる。どこか、ぎくしゃくしてるんですよね。だから・・・」

崖崩れにより外部から隔絶された館、幽閉された美少女、仮面の当主。
1年前の殺人事件と現在進行中の事件が交互に語られる。
異能の建築家"中村青司"が設計した屋敷を舞台にした館シリーズの2作目。

十角館の殺人が思いのほかヒットしてしまって次作を熱望された感が滲み出てますね。
もうちょっと練りこめばスゴイ作品になっていたかも。
幽閉された美少女、仮面の当主といった幻想的な雰囲気は良いです。

続きを読む

どこでもはてブ for WordPress

masuidriveさんが作成されたJavaScript hatana_bookmark_anywhere.js を WordPress に導入し、記事の末尾にはてなブックマークのコメントを表示するためのプラグイン Hatana bookmark anywhere をリリースしました。
# こころよく配布許可をしてくださった masudrive さん、ありがとうございます。

一応、WordPress 2.3.3 と 2.5 で動作確認していますが、なにかあればご連絡ください。

もえない?Incombustibles

もえない?Incombustiblesもえない?Incombustibles
 著者:森 博嗣

「簡単ではないよ」刑事は微笑んだ。「人を殺すことが、簡単であってはいけない」
あってはいけない、というのは、警察としての立場上の希望だろうか。僕は、むしろ簡単なんだな、という印象を持った。一人の人間が自分だけで考えて、簡単に実行してしまえることなのだ。

死んだクラスメイトの父親から届けられた、僕の名前が掘り込まれた金属片。父親の話では彼の遺品から出てきたものだという。
死んだ彼が残した金属片の意味とは?
不確かな記憶を抱えたまま、不可解な事件に巻き込まれていく僕。

面白かったです。主人公達が妙に爽やかなところも良いですね。
トリックや動機を追及する型のミステリではありません。

森博嗣ファンならオススメ。

長岡 福島江の桜 2008

長岡 福島江の桜 2008長岡 福島江の桜 2008今年の開花は、去年とほぼ同時期。
ただし、例年よりは随分早いようです。

福島江の桜も一部葉桜が混ざってきました。見ごろは今日くらいまででしょうか。
来週末は、お花見はできなさそうかな。

関連記事:長岡 福島江の夜桜 2007